内容説明
西欧的功利主義によって見失われた日本女性の「内なる力」を見なおす。イデオロギー的・一元的な女性観からの脱却をはかり、暮らしの実態に寄り添った女性像を描く「女の文化誌」。
目次
第1章 霊力をもつ女(国を治める巫女;天皇に代わって神に奉仕した皇女;酒を造り捧げる乙女;神饌を捧げる乙女;神衣を織る織女;文芸を創作する女;芸能を担う女;女の家・女の天下・女の座;諸神諸仏を祭る女;福を招く女;恨みをのむ女;妖怪の中の女)
第2章 才覚をもつ女(勘と骨と加減を知る;旬を着る・旬を食べる;旬を遊ぶ少女;贈るならい・かたちを弁える;学び嗜む;子弟を教育する;子どもの成育を願う;美を求める;涼を誘う;ファッションを演出する)
第3章 技量をもつ女(女紋をもつ;ヘソクリをつくる;絆を固める;婚姻を主導する;食を管理する;ハレの日を司る)
著者等紹介
岩井宏實[イワイヒロミ]
1932年奈良県生まれ。立命館大学大学院日本史学専攻修士課程修了。文学博士(筑波大学)。大阪市立博物館主任学芸員、国立歴史民俗博物館教授、帝塚山大学学長、大分県歴史博物館館長などを経て、国立歴史民俗博物館名誉教授、帝塚山大学名誉教授、大分県歴史博物館顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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