ものと人間の文化史<br> はんこ

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ものと人間の文化史
はんこ

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  • サイズ B6判/ページ数 341p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588217814
  • NDC分類 739.02
  • Cコード C0321

出版社内容情報

「漢委奴国王」印から織豊時代のローマ字印章、さらには「庶民のはんこ」まで、歴史学と考古学の知見を綜合して印章をめぐる謎に挑…オリエント古代文明の印章をはじめ、シルクロードの印章、中国の印章などの歴史的展開を基底に据えつつ辿る日本の印章史。一世紀の「漢委奴国王」印、三世紀の「親魏倭王」印や古代の律令印、織豊時代のローマ字印章から歴代の「天皇御璽」「大日本国璽」、さらには「武家のはんこ」や「庶民のはんこ」まで、歴史学と考古学の知見を綜合し、文献史料と実物資料をもとに印章をめぐる数々の謎に挑む。

 はしがき

第1 章 オリエント古代文明の印章

第2 章 シルクロードの印章

    ──探検略史と東西交流圏と経営拠点

第3 章 日本の印章史のはじまり

    ──国宝金印「漢委奴国王」印を考える

第4 章 邪馬台国時代の「親魏倭王」「率善中郎将」

     「率善校尉」印と蛮夷印

第5 章 倭の五王と将軍章

    ──東アジアの国家秩序をめぐって

第6 章 日本古代印研究

    ──官印・私印の歴史的変遷と律令国家の変質

第7 章 法隆寺伝来「香木烙印十字」の謎を解く

    ──ペルシア文化の飛鳥東漸

第8 章 「遣唐使印」考

    ──諸家印譜および実物銅印による研究

第9 章 勘合貿易における「日本国王之印」「通信符」等

     について

第10 章 「大坂城跡」出土のローマ字印章

    ──高山飛騨守‘Dario’ 印の解読

第11 章 武家のはんこと庶民のはんこ

    ──徳川時代から明治時代以降へ

第12 章 「天皇御璽」「大日本国璽」考

    ──飛鳥時代から近現代までの歴史

 参考文献

 あとがき

久米 雅雄[クメ マサオ]
1948年愛媛県生まれ。1970年立命館大学文学部史学科卒業。大阪府教育委員会文化財保護課専門職員( 考古学・美術工芸)を経て2008年より大阪芸術大学客員教授。2001年立命館大学より博士号〔文学〕。2010年第4回白川静賞。2013年第15回松本清張研究奨励事業入選。2014年西?印社名誉社員。元九州国立博物館設立準備室常設展示専門委員。現在、寧楽美術館評議員。錫安印章文化研究所主宰。
〔主な業績〕
「金印奴国説への反論」『藤澤一夫先生古稀記念古文化論叢』(古代を考える会、1983年)
「新邪馬台国論」『北山茂夫先生追悼論集』(日本史論叢会、1986年)
「日本古代印研究」『国立歴史民俗博物館研究報告』第79集(国立歴史民俗博物館、1999年)
『日本印章史の研究』(雄山閣、2004年)
『アジア印章史概論』(大阪商業大学商業史博物館、2008年)
「日本奈良法隆寺所傳烙印十字考」(西?印社、2014年)ほか

内容説明

歴史学と考古学の知見・史資料を綜合して、印章をめぐる数々の謎に挑む。オリエント古代文明の印章に始まり、一世紀の「漢委奴国王」印、三世紀の「親魏倭王」印や古代の律令印、織豊時代のローマ字印章から歴代の「天皇御璽」と「大日本国璽」、さらには武家や庶民の「はんこ」にもおよぶ。

目次

オリエント古代文明の印章
シルクロードの印章―探検略史と東西交流圏と経営拠点
日本の印章史のはじまり―国宝金印「漢委奴国王」印を考える
邪馬台国時代の「親魏倭王」「率善中郎将」「率善校尉」印と蛮夷印
倭の五王と将軍章―東アジアの国家秩序をめぐって
日本古代印研究―官印・私印の歴史的変遷と律令国家の変質
法隆寺伝来「香木烙印十字」の謎を解く―ペルシア文化の飛鳥東漸
「遣唐使印」考―諸家印譜および実物銅印による研究
勘合貿易における「日本国王之印」「通信符」等について
「大坂城跡」出土のローマ字印章―高山飛騨守‘Dario’印の解読〔ほか〕

著者等紹介

久米雅雄[クメマサオ]
1948年愛媛県生まれ。1970年立命館大学文学部史学科卒業。大阪府教育委員会文化財保護課専門職員(考古学・美術工芸)を経て2008年より大阪芸術大学客員教授。2001年立命館大学より博士号(文学)。2010年第4回白川静賞、2013年第15回松本清張研究奨励事業入選。2014年西〓(れい)印社名誉社員。元九州国立博物館設立準備室常設展示専門委員。現在、寧楽美術館評議員。錫安印章文化研究所主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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KAZOO

103
「はんこ」とは懐かしい言葉ですが、、最近はほとんど使用しないケースが増えているやに聞いています。日本がまだ残っているくらいなのでしょう。ましてマイナンバーカードを所有することによりさらにその役割は減っていく可能性があります。遺物になってしまうのでしょうか?その歴史をオリエント古代文明にまでさかのぼり、金印などについてのはなしから御璽や国璽について日本を中心とした歴史が述べられていて役割などをよく知ることができました。2017/09/05

kaizen@名古屋de朝活読書会

25
金印だ材料文字と形十字上下逆転驚き 2017/04/19

kenitirokikuti

5
2016年刊行。「ものと人間の文化」シリーズは民俗寄りなのだけど、本書は史学寄り。三浦佑之『金印偽造事件』(幻冬舎新書、2006)も軽く批ている(まぁ、ありゃ小説だわな)。同趣旨の小説に、明石散人『七つの金印』(2001)があった▲残念ながら、皇帝の印章と「鼎」については言及なし。「璧」はビックコミックオリジナルでやってた『龍 -RON-』の最後のあたりでやってた記憶がある。2017/10/09

李商隠

2
『はんこ』は世界文化史の中でもきわめて貴重な一分野である。オリエントに発生しシルクロードを経て東西に伝播した印章はその後さまざまに変転していき往時には栄えたもののそののち民族や文字の衰退とともに消え去った印章も少なくない。けれども過去2000年の永きにわたり今もなおその文字が廃れず読まれ現実の社会の中にあって機能し存続し続ける漢字文化圏の中における「日本の印章文化」はこれからも継承されていくべき「日本の伝統文化の粋」であると著者は語る。高校生以上を対象に書かれた考古学・歴史学・印学の専門家による待望の書!2017/07/23

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