内容説明
日本誕生神話に記された島々の所在から南洋諸島の巨石文化まで島をめぐる数々の謎を紹介するとともに、伝統漁法を中心に島民の生活文化を明らかにし、出産や葬送にまつわる習俗の古層を発掘。独自の宗教や祭儀を通して、島の精神性におよぶ島嶼文化論。
目次
第1部 島と人間の文化史(島の世界へ誘う;島の名前をめぐって;島の民俗(族)と文化
島の生活とその周辺
島々の伝統(旧廃)漁法
島々の巨石文化)
第2部 島に関するマニュアル(島のマニュアル・データ;島で暮らす動物たち)
著者等紹介
田辺悟[タナベサトル]
1936年神奈川県横須賀市生まれ、法政大学社会学部卒業、専攻は海村民俗学、民具学、文化史学、横須賀市自然・人文博物館館長、千葉経済大学教授、日本民具学会会長、文化庁文化審議会専門委員を歴任した。文学博士。2008年旭日小綬章受章。著書『日本蜑人(あま)伝統の研究』(法政大学出版局・第29回柳田國男賞受賞)、『城ヶ島漁村の教育社会学的研究』(平凡社・第2回下中教育奨励賞受賞)、『現代博物館論』(暁印書館・昭和61年度日本博物館協会東海地区業績賞受賞)、ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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