内容説明
ポルトガルからの伝来以降、日本の伝統的美術・文芸・芸能を幅広く取り入れ、独自の発展をとげた“かるた”の歩みを、“いろはかるた”や“百人一首”はもとより、“賭博系かるた”にいたるまで、克明にあとづける。
目次
第1章 カルタ日本に上陸す(カルタの伝来;カルタの中国経由伝来説の提唱 ほか)
第2章 日本化するカルタ(江戸時代前期のカルタ遊技;文芸作品にみるカルタの浸透、普及 ほか)
第3章 日本式かるたの誕生(日本式かるたの基本的な性格;「絵合せかるた」の誕生;第4章 賭博カルタ文化の開花(享保の改革によるカルタ賭博処罰の緩和;博奕用具の制作、販売の公認 ほか)
第5章 かるた文化の全盛(「絵合せかるた」の盛行;結びつきの深かった芝居見物とかるた ほか)
第6章 かるたの近代(かるたの王国の崩壊と江戸かるたの残照;明治政府の博奕取締り ほか)
第7章 かるたの現在(昭和後期のかるた文化の消長;昭和後期の賭博遊技事情 ほか)
著者等紹介
江橋崇[エバシタカシ]
1942年に生まれる。1966年、東京大学法学部卒業。法政大学法学部教授(憲法学)を経て、同大学名誉教授。遊戯史学会副会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
91
このシリーズは思い出したように時たま読んでいます。この「かるた」は日本に上陸した経緯やその後日本化した状況、日本式かるたが誕生したときのことなどがかなり詳しく書かれています。むかしは任天堂も販売していた様子が描かれています。最近は映画とかコミックの世界ではあるのでしょうが、一般に遊ぶ風習がなくなりつつあるのでしょうね。2018/07/26
kaizen@名古屋de朝活読書会
46
感想 解説 #短歌 三首 貝合せ、歌合せから花札とかるた、トランプ遊興競技. かるた史の昭和初期の動向を詳しくしると歴史繋がる. 英語かるた明治初期の作品で英語カタカナ漢字からなる 2016/02/11
kenitirokikuti
2
キャラものは中身が見えないので、パッケ絵で騙すことが多かった。わかる▲骨牌税の話も面白いが略(最後はトランプ類税法は消費税により廃止。以後はトランプつくり自由化)▲キャラクター系いろはカルタは小出信宏社が一社独占状態にあったが、倒産。あとを埋めたのはショウワとセイカ2016/02/02
サチ
1
図書館本。論文のネタ探しに。2018/02/04
サチ
0
図書館本。論文用の参考文献として。2018/02/06