内容説明
王朝文化の一翼を担った牛車はなぜ衰退したのか。牛車の盛衰を交通史や技術史との関連で探り、絵巻や日記・物語に描かれた牛車の種類と構造、利用の実態を明らかにして、平安の「雅」の世界へと読者を誘う。
目次
第1章 牛車の前史(手車のころ;平城京での車;車の所有者;車の製作;車使用の初見)
第2章 牛車の時代(牛車の登場;牛車の構造と車製作;牛車の種類と乗車規制;牛車の運行地域と道路;牛飼童と牛の扱い方;車借;車宿と車の立て方)
第3章 牛車使用の時代別様相(平安時代;鎌倉・室町時代;安土桃山時代・江戸時代)
第4章 日本の乗用具の変遷と牛車(乗用具変遷の特色;交通史における牛車)
著者等紹介
櫻井芳昭[サクライヨシアキ]
1938年、愛知県名古屋市に生まれる。愛知学芸大学卒業、愛知県内の小中学校および愛知県教育委員会義務教育課長を歴任。交通史研究会会員、名古屋郷土文化会理事、春日井市文化財保護審議会委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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