内容説明
神の降臨する木として崇められる一方、生活のさまざまな場面で活用され、日本の原風景を生みだしてきた杉の文化史。“スギ花粉症”問題をめぐって、杉を元凶とする通説に異論を唱え、産業社会が生み出した複合汚染の可能性を追及する。
目次
第5章 杉のある屋敷林
第6章 江戸の杉
第7章 信仰と杉
第8章 江戸期の杉木造船
第9章 杉大規模栽培地とその形成
第10章 詩歌に詠われる杉の一年
第11章 スギ花粉症をめぐって
著者等紹介
有岡利幸[アリオカトシユキ]
1937年、岡山県に生まれる。1956年から1993年まで大阪営林局で国有林における森林の育成・経営計画業務などに従事。1993~2003年3月まで近畿大学総務部総務課に勤務。2003年より(財)水利科学研究所客員研究員。1993年第38回林業技術賞受賞。著書に『松と日本人』(人文書院、1993、第47回毎日出版文化賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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