出版社内容情報
屋根葺師10代の著者が,自らの体験と職人の本懐を語り,連綿として受け継がれてきた伝統の手わざを体系的にたどりつつ伝統技術の保存と継承の必要性を訴える。
内容説明
屋根葺師10代、数少ない文化財保存技術者の一人である著者が、自らの体験と職人の本懐を語り、素材の採取から葺き方まで、連綿として受け継がれてきた手わざを体系的に描きつつ伝統技術の保存と継承の重要性を訴える。
目次
第1章 屋根の歴史(屋根の文化史序説―その造形、語源、表徴;崇福寺跡から見えてくるもの ほか)
第2章 材料と職人の系譜(材料の歴史;職人の系譜)
第3章 生産の技術(桧皮採取;柿板を作る ほか)
第4章 屋根を葺くということ(実用と造形美;軒付の仕組み ほか)
著者等紹介
原田多加司[ハラダタカシ]
1951年、滋賀県近江八幡市生まれ。大学卒業後、地方銀行勤務を経て、1982年、家業の桧皮葺師・柿葺師(創業1771年・明和8年)の10代目・原田真光を襲名。国宝・重要文化財など指定建造物多数を手がけ、原皮師も兼ねる。(社)全国社寺等屋根工事技術保存会の理事、常務理事、副会長等を歴任。文化財異業種交流組織「文化財匠会」を主宰。建築修復学会会員
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