出版社内容情報
平成3年度日本技術史学会賞受賞 日本の伝統的な箱(櫃)と西欧のチェストを比較文化史の視点から考察し,居住・収納・運搬・装飾の各分野における箱の重要な役割とその多彩な文化を浮彫りにする。
内容説明
日本の伝統的な箱(櫃)と西欧のチェストを比較文化史の視点から考察し、居住・収納・運搬・装飾の各分野で箱の果たした多彩な役割を探るとともに、曲物・刳物・指物等さまざまな製作技術の展開を豊富な実例により跡づけ、聖俗両面にわたる箱の文化を描き出す。
目次
序章 箱の定義と分類
1章 箱の原型
2章 住まいと箱
3章 信仰と箱
4章 運搬と箱
5章 民族技術と箱
終章 箱の文化