出版社内容情報
動物学の立場からその特異な生態を描き出すとともに,和漢洋の文献資料を駆使して故事・習俗・神事・民話・文芸・美術工芸にわたる蛙の多彩な活躍ぶりを活写する。
内容説明
動物学の立場からその特異な生態を描き出すとともに、和漢洋の文献資料と豊富な図版を駆使して故事・習俗・神事・民話・文芸・美術工芸等における蛙の多彩な活躍ぶりを活写し、蛙と人間との古くて親しいかかわりの歴史をあとづける。
目次
動物としての蛙(尾のない両生類;カエルの種類;蛙をさす諸語―古文献を主として;蛙類を表わす漢字;カエルと帰る・返る)
蛙の生活に即して(蛙のからだつき;水溜りと蛙;蛙の跳躍と遊泳)
蛙と鳴き声(蛙の鳴き声;河鹿;うとましい蛙の声;蛙の鳴き声の表現)
食いかつ食われる(蛙と餌;蛙の外敵)
蛙―薬用・食用として(ガマの油;蟾酥―ヒキノアブラ;薬用としての蛙;食用としての蛙)
繁殖と産卵(蛙の冬眠と繁殖期;蛙合戦;蛙の産卵;オタマジャクシ)
蛙と故事・神事(蛙と故事・諺;蛙と神事)
がまの妖異と妖術(がまの妖異・霊性;人の姿をとった蛙;蝦蟆と妖術;西欧でのヒキガエルの妖異)
蛙と民話・文芸(蛙と和歌・俳句;蛙と民話;蛙と文芸(西欧)
蛙と文芸(近代日本)
蛙と近代詩)
蛙の絵画と造形物(蛙の絵画)
蛙と科学(科学史の挿話;両生類と生物学)