出版社内容情報
森林生態学の立場から,森林のなりたちとその生活史を辿りつつ,産業の発展と消費社会の拡大により刻々と変貌する森林の現状を語り,未来への再生のみちをさぐる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
29
#説明歌 木本性の桜薔薇草本性の苺など同じ科でも二種類あるね 植物を生活型で分類す挺空地表地中一年2016/09/11
kenitirokikuti
6
図書館にて。1985年刊行。地理・地学分野は手薄になりがちなので、良い復習になった▲草木は乾燥と低温に弱い。本州島は基本的に温暖で多雨なため、木が茂る。東日本日本海側では、降雪のため、木が低くなる。反対に、寒さが厳しい地方では冬籠りのため家屋は広くなる。沖縄などでは冬期でも野外作業できるため、家屋は小型で済む▲豪雪が草木の形を変えるように、氷河は大地を削る。北米やユーラシアの風土は氷河の爪痕の影響も大きい。2023/04/05
しまたろう
0
日本における森林の概説としては最高の教科書になるんじゃないかと思っている。生物学的な見識を基調としながら、森林と人間の文化史が語られる。筆者の学者としての大きさも加わって、その辺の学術書よりも森林の存在を身近に、強く、立体的に感じることができた。この本を読んで自分は森林に対する目を開いた。