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出版社内容情報
人をどのようにして変化させるか。家族療法の考え方の基礎を説き明かし学校、企業など社会のシステム一般を貫ぬく変化の理論を構築。人をいかに変化させるか。どのようにして人間の問題は生起し、持続したりまた解決にいたるのか。変化の現象一般に焦点を当て従来見過ごされてきたその種類や性質をも把握しつつ、具体的・実践的な事例を引用し問題の解決へと導き、学校、企業、地域、民族、国家といった社会のシステム一般をつらぬく変化の理論の構築を試みる。〈家族療法〉という心理療法上の新パラダイムを拓いたワツラウィックらの思考の原点を明確に示す。
まえがき (M・H・エリクソン)
序
第I部 持続と変化
1 理論的な見直し
2 実践的な見直し
第II部 問題形成
3 「同じことの繰返し」もしくは解決が問題になってしまう時
4 極端な問題軽視
5 ユートピア・シンドローム
6 パラドクス
第III部 問題解決
7 第二次変化
8 リフレイミング技法
9 変化の実践
10 変化の実践──実例検討
11 さらなる見通し
訳者あとがき
参考文献
索引
P.ワツラウィック[ワツラウィック ポール]
著・文・その他
J.H.ウィークランド[ウィークランド]
著・文・その他
R.フィッシュ[フィッシュ]
著・文・その他
長谷川 啓三[ハセガワ ケイゾウ]
翻訳
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おやつ
11
言い回しが難しく感じた(実際に内容が難しいのかもしれませんが)のですが、これは本当に読んでよかったです。結局知りたいのは、変化のために何が必要なのかということなんです。今は2周目で、少しずつ精読しています。2019/03/10
たらこ
3
これだけシンプルに考えられれば、セラピーも見やすくなるかも。でも、自分が1次変化とらわれてると難しい。2024/03/22
べっか
3
問題解決にはメタの階層で考えること。同じクラスでのたうちまわる、同じことの繰り返すことからの脱却。同じゲームをしない。なぜと問わず、なにと問う。ウィトゲンシュタイン「哲学探究」ともかかわる。2018/08/14
tetekoguma
0
家族療法や短期療法(ブリーフ・セラピー)における人が言わされるメカニズムに関する理論書です。ある種のパラドクスに対面し、それを捉え、再解釈(リフレーミング)することにより人は回復しうるというメカニズムはセラピーにとどまらず普遍的なものと思います。背後にあるヴィトゲンシュタイン(パラドクスの哲学)やベイトソン(論理階型理論)の理論や群論などそれ自体は難解な理論をセラピーの文脈でわかりやすく解説しているのが特徴です。2023/07/31