出版社内容情報
今日の市民社会とデモクラシーの基礎をなす政治的・法的な観念体系は、ギリシャ・ローマの知的遺産を歴史の批判を通じて受け継ぐ「人文主義」の水脈から生まれた。ヴァッラやマキャヴェッリ、モリエール、グラヴィーナ、サヴィニーからポーコック、モミッリャーノにいたるまで、アンティクアリアンな知との格闘を続けてきた西洋の思想的営為をたどる。『誰のために法は生まれた』著者の真骨頂。
内容説明
今日の市民社会とデモクラシーの基礎をなす政治的・法的な観念体系は、ギリシャ・ローマの知的遺産を歴史の批判を通じて受け継ぐ「人文主義」の水脈から生まれた。ヴァッラやマキャヴェッリ、モリエール、グラヴィーナ、サヴィニーからポーコック、モミッリャーノにいたるまで、アンティクアリアンな知との格闘を続けてきた西洋の思想的営為をたどる。『誰のために法は生まれた』著者の真骨頂。
目次
1 政治的・法的観念体系成立の諸前提
2 ヴァッラのウァッロー批判
3 マキャヴェッリ『マンドゥラーゴラ』の一解釈
4 アルパゴンの脅威
5 G.V.グラヴィーナのための小さな覚え書
6 ローマのポーコック
7 サヴィニーによる占有概念の構造転換とその射程
8 三つの実証主義批判
9 アルナルド・モミッリャーノとエットレ・レーポレ
著者等紹介
木庭顕[コバアキラ]
1951年、東京に生まれる。著書に、三部作『政治の成立』(1997)『デモクラシーの古典的基礎』(2003)『法存立の歴史的基盤』(2009、以上東京大学出版会)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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