原子論の可能性―近現代哲学における古代的思惟の反響

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原子論の可能性―近現代哲学における古代的思惟の反響

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  • サイズ A5判/ページ数 352p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784588150968
  • NDC分類 133
  • Cコード C3010

出版社内容情報

古代ギリシア以来、多くの哲学者らによる改訂をへて、今日まで息づいている原子論的世界観。明治の受容史をも含めた、初の包括的論…原子論とは、世界がそれ以上分割できない最小単位、原子(アトム)から構成されているとする説である。古代ギリシアのデモクリトスらに始まり、エピクロスやルクレティウスが提唱したこの世界観は、ガッサンディからヒューム、ライプニッツ、マルクスなどによる哲学的改訂を経て、現代科学にまで息づいている。明治日本における受容史や現代物理学の視点をも展望する、本邦初、全11章の包括的論集。

序 【田上孝一】



第1章 古代原子論 デモクリトスとエピクロス、二つの原子論の差異をめぐって

【金澤 修】

はじめに

1 レウキッポスとデモクリトス

2 エピクロス

おわりに



第2章 ピエール・ガッサンディの原子論 エピクロス主義、キリスト教、新科学

【坂本邦暢】

はじめに

1 エピクロス哲学の歴史

2 聖職者にして文献学者にして自然哲学者

3 新たな天文学と原子論

4 摂理の導入と分子

おわりに



第3章 ジョン・ロックと近代粒子説 近現代の存在論、認識論への影響

【青木滋之】

はじめに

1 ガッサンディとロック

2 ボイルとロック

3 『人間知性論』での粒子説の展開──物体の性質と本質、自然学の限界

おわりに



第4章 ライプニッツと原子論 〈アトム〉から〈モナド〉へ

【池田真治】

はじめに

1 初期ライプニッツの原子論──物体的アトムの精神的基礎づけ

2 中期ライプニッツの原子論批判──物体的アトムから実体的アトムへ

3 後期ライプニッツとモナド論──実体的アトムからモナドへ

おわりに



第5章 ヒューム『対話』のエピクロス的宇宙論 古代原子論とダーウィン主義の間

【木島泰三】

はじめに

1 近代における目的論的自然観とイギリスの自然神学

2 ダーウィンとヒューム

3 古典的エピクロス主義とダーウィン主義の差異と連続性

4 『対話』の中でのエピクロス的宇宙論の位置づけ

5 フィロのエピクロス的宇宙論の考察

6 ヒュームの葛藤と『対話』の多声性

おわりに



第6章 コペルニクス的転回と原子論 カントのライプニッツ受容と批判

【小谷英生】

はじめに

1 前批判期の議論──モナド論の修正と擁護

2 批判期におけるモナド論批判

おわりに



第7章 マルクスの原子論 現実の理想からの疎外

【田上孝一】

はじめに

1 ヘーゲルとの邂逅────「父への手紙」

2 最初の疎外概念────自由の根拠としてのパレンクリシス

おわりに



第8章 ニーチェと原子論 不可分な自己から可分的な自己へ

【本郷朝香】

はじめに

1 『善悪の彼岸』一二節

2 原子論から質点理論へ

3 霊魂原子論から主体複合体としての霊魂

4 主体複合体としての霊魂

おわりに



第9章 ハイデガーと古代原子論 古代原子論の現象学的解釈の試み

【武井徹也】

はじめに

1 古代原子論の基本原理

2 ハイデガーにおける古代原子論の現象学的解釈

3 ハイデガーにおける古代原子論の現象学的解釈の射程

おわりに



第10章 明治期における実在論の系譜と原子論 「一即多」の哲学の展開

【白井雅人】

はじめに

1 明治期における原子論理解

2 井上円了の哲学と原子論

3 井上哲次郎の現象即実在論と原子論

4 清沢満之の哲学と原子論

おわりに



第11章 素粒子と米粒の自己同一性 量子力学的対象と粒子概念

【東 克明】

はじめに

1 「重ね合わせ」の状態

2 素粒子の自己同一性

3 丹治氏の分析──「米粒の自己同一性」

4 時間的推移を用いた自己同一性基準

おわりに



人名索引

田上 孝一[タガミ コウイチ]
編集

本郷 朝香[ホンゴウ アサカ]
編集

内容説明

原子論とは、世界がそれ以上分割できない最小単位、原子(アトム)から構成されているとする説である。古代ギリシアのデモクリストらに始まり、エピクロスやルクレティウスが提唱したこの世界観は、ガッサンディからヒューム、ライプニッツ、マルクスなどによる哲学的改訂を経て、現代科学にまで息づいている。明治日本における受容史や現代物理学の視点をも展望する、本邦初、全11章の包括的論集。

目次

第1章 古代原子論―デモクリトスとエピクロス、二つの原子論の差異をめぐって(金澤修)
第2章 ピエール・ガッサンディの原子論―エピクロス主義、キリスト教、新科学(坂本邦暢)
第3章 ジョン・ロックと近代粒子説―近現代の存在論、認識論への影響(青木滋之)
第4章 ライプニッツと原子論―“アトム”から“モナド”へ(池田真治)
第5章 ヒューム『対話』のエピクロス的宇宙論―古代原子論とダーウィン主義の間(木島泰三)
第6章 コペルニクス的転回と原子論―カントのライプニッツ受容と批判(小谷英生)
第7章 マルクスの原子論―現実の理想からの疎外(田上孝一)
第8章 ニーチェと原子論―不可分な自己から可分的な自己へ(本郷朝香)
第9章 ハイデガーと古代原子論―古代原子論の現象学的解釈の試み(武井徹也)
第10章 明治期における実在論の系譜と原子論―「一即多」の哲学の展開(白井雅人)
第11章 素粒子と米粒の自己同一性―量子力学的対象と粒子概念(東克明)

著者等紹介

田上孝一[タガミコウイチ]
1967年生。立正大学人文科学研究所研究員、立正大学非常勤講師。博士(文学)

本郷朝香[ホンゴウアサカ]
1972年生。立教大学非常勤講師。博士(人文科学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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hryk

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古代ギリシア哲学から現代科学まで、原子論の展開を追う論文集。物質の最小構成要素を認める立場で生物の発生や進化などをどこまで説明できるかという問いに対する哲学者たちの格闘のさまが面白い。2019/04/25

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