内容説明
主権者としての自覚、そして改革の志をもつ若者たちに捧げられた講義『法の哲学』がいま、国家を考えぬくための学問としてよみがえる。歴史状況を超え、現代における自由と民主主義の理念をも問いに付すヘーゲル哲学との対峙。
目次
序論 解釈者の国家像を批判する“国家”の動態性―ヘーゲル『法の哲学』に対する対立的な評価からの脱却をめぐって
第1章 家族・市民社会・国家の人倫的な再建
第2章 国家を動かす個人
第3章 国家システム
第4章 国家の論理と教養形成
補論第1 理念と時間―ヘーゲルにおける「現在」の理解
補論第2 自然と和解する精神―成熟期ヘーゲル精神哲学の一根本問題
結語 自由による差異の承認―ヘーゲルの政治論理と民主主義の具体化
著者等紹介
神山伸弘[カミヤマノブヒロ]
1959年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科社会学専攻博士課程単位取得退学。跡見学園女子大学文学部教授。西洋哲学・西洋思想史・政治思想史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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