出版社内容情報
1927~33年までの,言語・芸術・神話・数学・科学理論・技術等々にわたる多彩な論文に加え,ナチス以前の学問的雰囲気を伝え…1927年『シンボル形式の哲学』を完成後、カッシーラーはその解説と一層の発展を期して多くの論文を書いた。本書は、そのうちシンボル・技術・言語・神話・心理学に関する5本の論文と、それをめぐる当時の議論を収め、20世紀哲学の口火を切った彼の哲学の再検討に資する。
エルンスト・カッシーラー[カッシーラー エルンスト]
篠木 芳夫[]
高野 敏行[]
目次
1 哲学の体系におけるシンボルの問題とその位置づけ(一九二七)(発言の記録;討論;結び)
2 形式と技術(一九三〇)
3 神話的空間、美的空間、理論的空間(一九三一)(発言)
4 言語と対象世界の構築(一九三二‐三三)(作業報告―言語心理学)
5 心理学と哲学(一九三二)(シンボル形式の哲学というカッシーラーの考え方―批判的覚書)
著者等紹介
カッシーラー,エルンスト[カッシーラー,エルンスト] [Cassirer,Ernst]
ドイツの哲学者。1874年ブレスラウ(現ポーランド)に生まれる。H.コーヘンに学び、マールブルク学派の一員として研究生活を始める。1929年ハンブルク大学総長に就任するが、33年ナチスの台頭とともに亡命を余儀なくされ、オックスフォード大学、ついでスウェーデンのイェーテボリ大学教授を経て、1941年アメリカのイェール大学に招聘されるなど活躍したが、1945年急逝した
篠木芳夫[シノギヨシオ]
1943年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科西洋哲学専攻博士課程単位取得退学。北海道教育大学名誉教授
高野敏行[タカノトシユキ]
1949年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程満期退学。哲学専攻。釧路公立大学学長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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