目次
ジャンバッティスタ＃ヴィーコ本人自身により執筆された生涯（自叙伝本文―１７２５‐２８年に執筆；自叙伝補遺―１７２８‐３１年に執筆）
ヴィッラローザ侯爵補記（補記本文―１８１８年）
参考論文・文献（ヴィーコとル・クレール；思想史における「伝説」（ｌ´ｅｇｅｎｄｅｓ）の諸問題―モンテスキューとヴィーコをめぐって）
著者等紹介
ヴィーコ，ジャンバッティスタ［ヴィーコ，ジャンバッティスタ］ ［Ｖｉｃｏ，Ｇｉａｍｂａｔｔｉｓｔａ］
１６６８‐１７４４。イタリアの文芸学者、哲学者、思想家。１９世紀に成立した西欧歴史哲学、民族心理学、実証主義的言語学、なかんずく現象学的諸社会科学ならびに文芸学の一大先駆者。ナポリに生まれ、同市の大学の修辞学教授として不遇、無名のうちに死去
福鎌忠恕［フクカマタダヒロ］
１９４１年上智大学文学部独文学科卒業。文学博士。専攻：知識社会学、言語社会学。元東洋大学名誉教授。１９９１年死去（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
26
１７２５－３１年初出（５頁）。哲学者として執筆したという表現の真意を推測することは容易（４０頁）。このようであり、そしてこれ以外ではない（tale e non altra）は彼の史観の基本的原理を明示している（４１頁）。孤独な生活の終りごろにヴィーコは、ルネ・デカルトの自然学が過去の一切の自然学の名声を曇らせてしまったと知り、これを確認しようという意欲で燃え立った（７３頁）。自然学体系は、彼にとってプラトン的形而上学者の真剣な瞑想からの気晴らし（７６頁）。2016/03/10
