ディルタイ全集〈第4巻〉世界観と歴史理論

ディルタイ全集〈第4巻〉世界観と歴史理論

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  • サイズ A5判/ページ数 1004/高さ 22cm
  • 商品コード 9784588121043
  • NDC分類 134.9
  • Cコード C3310

内容説明

後期ディルタイの精髄をなす歴史論・世界観学を集大成。歴史的世界の構成の論理、世界観の諸類型、哲学の機能についての反省的探究―学問的生涯を賭して、追究された未完のプログラム、「歴史的理性批判」の最終局面の光芒を示す記録。

目次

1 歴史論(精神科学の基礎づけに関する研究―一九〇五年以降;精神科学における歴史的世界の構成―一九一〇年;精神科学における歴史的世界の構成の続編の構想 歴史的理性批判のための草案―一九一〇年頃;付録―一九〇四年以降)
2 世界観学(歴史意識と世界観―一八九六年頃~一九〇六年頃;世界観の諸類型と、形而上学的諸体系におけるそれらの類型の形成―一九一一年;世界観の諸類型に関する論文への手書きの追記と補遺―一八九六年頃~一九〇六年頃;世界観学に向けて―一八九六年頃~一九〇六年頃;哲学の本質―一九〇七年;宗教の問題―一九一一年)

著者等紹介

長井和雄[ナガイカズオ]
1923年生‐2008年歿。東京学芸大学名誉教授。教育哲学、教育思想史専攻

竹田純郎[タケダスミオ]
1945年生。東北大学大学院文学研究科博士課程中退。金城学院大学文学部教授。哲学専攻

西谷敬[ニシタニケイ]
1937年生。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。奈良女子大学名誉教授。哲学・倫理学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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てれまこし

13
歴史によって制約された理性を批判し、自然科学とは異なる精神科学の根拠づけを行おうというディルタイの最晩年の試み。単に対象が人間に関わるというだけにとどまらない。自己自身がその一部である生を生の内部から理解しようとするのが精神科学。精神が精神を理解しようとする再帰的な営み。だが、ディルタイの生の哲学は実証科学のもたらす普遍妥当性を諦めない。すべての素材は生の体験からとられるが、体験自体は普遍妥当的な知を生まない。体験の反省を通じて体験から切り離された概念が取り出され、個別のものは全体のなかに位置づけられる。2021/02/08

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