出版社内容情報
経験と観察に基づく〈人間の学〉を目指し,観念・記憶・想像・感覚・印象・信念・習慣・人格の同一性等々広範な精神領域を考察する。イギリス経験論哲学の最高峰。
内容説明
徳と悪徳を区別するのは理性ではなく、人間の自然な感情である。社会における人々の感情と行動の一致はいかにして作られるのか。ヒュームによる人間精神の解剖学。
目次
第1部 徳および悪徳一般について(道徳的区別は理性から引き出されるのではない;道徳的区別は道徳感覚から引き出される)
第2部 正義と不正義について(正義は自然な徳か人為的な徳か;正義と所有の根源について;所有を決定する諸規則について ほか)
第3部 その他の徳と悪徳について(自然な徳と悪徳の根源について;大いなる精神の性質について;善良さと善意について ほか)
解説 ヒューム『人間本性論』の道徳哲学
著者等紹介
伊勢俊彦[イセトシヒコ]
1959年岩手県生まれ。京都大学文学部卒業。立命館大学文学部教授。専門は英米近現代哲学
石川徹[イシカワトオル]
1956年静岡県生まれ。京都大学文学部卒業。香川大学教育学部教授。専門は英国経験論・分析哲学
中釜浩一[ナカガマコウイチ]
1956年長崎県生まれ。京都大学文学部卒業。法政大学文学部教授。専門は言語哲学・科学哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。