シリーズ・キーワードで読む中国古典<br> 治乱のヒストリア―華夷・正統・勢

個数:

シリーズ・キーワードで読む中国古典
治乱のヒストリア―華夷・正統・勢

  • 出版社からのお取り寄せとなります。
    入荷までにおよそ1~3週間程度かかります。
    ※商品によっては、品切れ等で入手できない場合がございます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷までの期間】
    ■通常、およそ1~3週間程度

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆上記期間よりも日数がかかる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆品切れ・絶版等により入手できない場合がございます。
    ◆品切れ・絶版等の確認に2週間以上かかる場合がございます。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • 店舗受取サービスはご利用いただけません。

  • サイズ B6判/ページ数 252p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588100345
  • NDC分類 122
  • Cコード C1310

出版社内容情報

自らと他者を区別する華夷。現在の政権でも問われる正統。権力の勢威や歴史的趨勢を表す勢。中国の政治思想、文化、歴史を問い直す。自らと他者を区別して、世界秩序や天下的世界観も示す「華夷」。治乱興亡の『三国志』から、現在も、政権などについて問い直される「正統」。君主の権力や勢威から派生し、空間的布置や形勢、歴史的・時間的趨勢も意味する「勢」。中国の政治思想、文化論、国家観など広範な領域でその本質を考察する。悠久の時間を往還し、広大な空間を横断して、歴史のダイナミズムが、いま動き出す。

総説 (伊東貴之)

1 伝統中国(古典中国)における「歴史」とは?──「空間」性への眺望

2 華夷/正統/勢──「空間」の歴史、または、各章への導入を兼ねて

3 「歴史」を再考する──偶然性・中立性と流動性の坩堝へ



第一章 華夷について (渡邉義浩)

1 文化概念としての華夷

  1 春秋公羊学

  2 春秋穀梁学

  3 春秋左氏学

2 仏教と華夷思想

  1 仏教の排斥

  2 仏教との共存

  3 道学の華夷思想

3 西欧と華夷思想

  1 征服王朝下の華夷思想

  2 公羊伝と左氏伝

  3 華夷思想の終焉



第二章 正統について (林文孝)

1 正統論的議論の発生

  1 政権正統性の観念

  2 五徳終始説

  3 春秋学

2 三国時代と南北朝時代

3 北宋

  1 西順蔵の議論の概要とその問題点

  2 欧陽脩(一)

  3 章望之

  4 蘇軾

  5 司馬光

  6 欧陽脩(二)

4 南宋

5 元・明・清

  1 概要

  2 「道統」と「治統」

  3 明代通俗歴史書の正統論

  4 清朝正統論のうちそと

6 近現代



第三章 勢について (伊東貴之)

1 移ろいゆくもの──「勢」とは何か?

  1 天(=自然史/誌)から人事(=歴史)へ──変化と反復、循環

  2 古代における「勢」──個人から集団へ、空間的な布置から歴史へ

  3 藝術における「勢」──文章・絵画・書における転調と変貌

2 歴史と「勢」──治乱、気数と事勢(時勢)、理勢の相剋

  1 歴史意識の諸相──治乱、気数と事勢(時勢)

  2 理/勢の相剋──制度と風俗の推移と変容



余説

乱のヒストリア、治のヒストリア、そして古典中国 (渡邉義浩)



索引

伊東 貴之[イトウ タカユキ]
国際日本文化研究センター教授・総合研究大学院大学教授。専門は中国近世思想史、日中比較文学・思想、東アジア文化交流史。主な著作に、『思想としての中国近世』(東京大学出版会、2005)、『「心身/身心」と環境の哲学――東アジアの伝統思想を媒介に考える』(編著、汲古書院、2016)、『中国という視座』(共著、平凡社、1995)など。

渡邉 義浩[ワタナベ ヨシヒロ]
早稲田大学文学学術院教授。専門は中国古代思想史。主な著作に、『三國志よりみた邪馬臺國――国際関係と文化を中心として』(汲古書院、2016)、『「古典中國」における文學と儒教』(汲古書院、2015)、『三国志――英雄たちと文学』(人文書院、2015)、『三国志――演義から正史、そして史実へ』(中公新書、2011)など。

林 文孝[ハヤシ フミタカ]
立教大学文学部教授。専門は中国哲学。主な著作に、『コスモロギア――天・化・時』(共著、法政大学出版局、2015)、『「封建」・「郡県」再考――東アジア社会体制論の深層』(共著、思文閣出版、2006)、『比較史のアジア――所有・契約・市場・公正』(イスラーム地域研究叢書4、共著、東京大学出版会、2004)など。

内容説明

自らと他者を区分して、世界観や世界秩序も示す「華夷」。治乱興亡の『三国志』から、現在も、政権などについて問い直される「正統」。君主の権力や勢威から派生し、空間的布置や形勢、歴史的・時間的趨勢も意味する「勢」。中国の政治思想、文化論、国家観など広範な領域の本質を横断的に考察する。

目次

総説
第1章 華夷について(文化概念としての華夷;仏教と華夷思想;西欧と華夷思想)
第2章 正統について(正統論的議論の発生;三国時代と南北朝時代;北宋;南宋;元・明・清;近現代)
第3章 勢について(移ろいゆくもの―「勢」とは何か?;歴史と「勢」―治乱、気数と事勢(時勢)、理勢の相剋)
余説 乱のヒストリア、治のヒストリア、そして古典中国

著者等紹介

伊東貴之[イトウタカユキ]
国際日本文化研究センター教授・総合研究大学院大学教授。専門は中国近世思想史、日中比較文学・思想、東アジア文化交流史

渡邉義浩[ワタナベヨシヒロ]
早稲田大学文学学術院教授。専門は中国古代思想史

林文孝[ハヤシフミタカ]
立教大学文学部教授。専門は中国哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。