内容説明
想像力を解き放ち、新たな普遍性の可能性へ。人間は天に大きく規定されながらもそれをはみ出し、変化に翻弄されながらも変化を統御し、時宜を得た判断を行って、この世界に善を実現しようとする。天・化・時の概念の運動から、われわれ人間世界を規定する条件を問い直す。
目次
総説(天、化、時;各章概観)
第1章 天について(孔子―天を怨まず;墨子―天の欲することをなす ほか)
第2章 化について(生成変化する世界と『易』;乾坤と易簡―『易』繁辞上伝第一章 ほか)
第3章 時について(「時」は「時間の流れ」を意味しない;「時間性」を表す概念は「道」ではないか? ほか)
余説(文化本質主義を越えて;本文の余白に/から ほか)
著者等紹介
中島隆博[ナカジマタカヒロ]
東京大学東洋文化研究所教授。専門は中国哲学・比較哲学
本間次彦[ホンマツギヒコ]
明治大学政治経済学部/大学院教養デザイン研究科教授。専門は中国前近代思想
林文孝[ハヤシフミタカ]
立教大学文学部教授。専門は中国哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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