内容説明
本書は、エルンスト・マッハの講演・論文集から代表的な数篇を撰んだものである。
目次
物理学と心理学との内面的関係について
科学の基本的性格―思惟経済の体系
認識と誤謬
感性的要素と自然科学の諸概念
思考実験について
訳者附録 マッハの哲学と相対性理論―ニュートン物理学に対する批判に即して
著者等紹介
マッハ,エルンスト[マッハ,エルンスト][Mach,Ernst]
1838‐1916。オーストリアの物理学者・哲学者。グラーツ大学、プラハ大学の物理学教授(1864‐67)、ヴィーン大学哲学教授(1895‐1902)、アインシュタインの相対性理論に対する直接的な先駆者としての業績をはじめ、心理学、生理学、科学史等々の多方面にわたって重要な業績をのこし、彼の哲学は論理実証主義・分析哲学などに多大な影響をあたえている
廣松渉[ヒロマツワタル]
1933年生まれ。哲学者。東京大学文学部哲学科卒業、同大学大学院博士課程修了。東京大学名誉教授。1994年5月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Ex libris 毒餃子
6
さらっと、物質の存在否定をかましてきて驚く。認識について、科学的に分析している。2021/09/23
hisajun
3
☆☆☆☆★(やっぱマッハは重要。論理実証主義以降の発想が思いのほか埋まってる感じが今さらながらしましたよ)2009/06/30
HellEmpresDemon
1
経験の蓄積から無限回施行されることを決定する過程、また経験から産まれる誤謬や意図的に起こす方法論など。因果推論のケーススタディとしてとても興味深く、意味のある内容だった。2022/12/10