韓国の学術と文化
朝鮮後期の郷吏

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  • サイズ A5判/ページ数 317p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784588080258
  • NDC分類 221.05
  • Cコード C3322

内容説明

朝鮮王朝時代に在地の両班と共に地方行政の実務を担当した郷吏層の実態を郷吏家系の調査をもとに詳細に分析して朝鮮後期の統治体制と地方社会において彼らの果たした重要な役割を再評価し、韓国史の独自の展開を示す。

目次

第1章 郷吏集団の家系分化と主導的家系の成長―彰忠祠の建立と居昌・慎氏吏族
第2章 郷吏集団による寡頭的運営体制の成立―慶州の郷吏と安逸房
第3章 郷吏集団強勢の地域と家系による重層的構造の形成―『安東郷孫事蹟通録』の刊行と安東の郷吏
第4章 郷吏集団の儀礼化された反乱としてのタルチュム(仮面劇)公演―邑権の運営原理と邑の祭儀
第5章 郷吏集団と両班との関係における身分差別的宗教秩序の確立と身分上昇に対する制約―『居昌慎氏世譜』の刊行と郷吏派の編入
第6章 郷吏知識人の成長と両班指向的身分意識の形成―『掾曹亀鑑』の編纂と刊行

著者等紹介

李〓相[イフンサン]
1977年、西江大学校史学科卒、1990年、同大学博士学位取得。1983年から現在まで東亜大学校史学科教授として在職中。この間、米国・ハーヴァード大学、デューク大学、日本・東京大学東洋文化研究所などで客員教授を歴任

宮嶋博史[ミヤジマヒロシ]
1972年、京都大学文学部卒、1977年同大学院博士課程修了。東海大学講師、東京都立大学助教授、東京大学東洋文化研究所教授を経て、成均館大学校東アジア学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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