出版社内容情報
韓国経済の特徴を「圧縮成長」として位置づけ、未来へ向けて問題解決への実践的指針を示す。
内容説明
この半世紀の間に低開発国から世界有数の工業国へとめざましい発展を遂げた韓国経済のダイナミックな歩みを政策的見地から分析し、転換期における政策課題を体系的に跡づける。開発経済から先進国経済への移行過程の問題点を産業、労働、金融、貿易の各分野にわたって克明に検討しつつ、韓国経済の特徴を「圧縮成長」として位置づけ、労働力不足や高賃金、労働集約的な産業の衰退など、韓国経済の構造的問題点を摘出する。副総理、韓国銀行総裁、ソウル市長などを歴任した著者が、グローバルな視点から韓国経済の転換の実相を描き出し、未来へ向けて問題解決への実践的な指針を示す。
目次
第1章 序論
第2章 1950年代と1960年代の経済発展
第3章 開発5カ年計画:概観
第4章 産業組織
第5章 労働
第6章 金融制度
第7章 対外貿易
第8章 新たな視角と政策方向
韓国経済の再跳躍のために
補論 1990年代以降の韓国経済
著者等紹介
趙淳[チョスン]
1928年生まれ。ソウル大学名誉教授、明知大学大学院教授、大韓民国学術院会員。経済学博士。これまでに、ソウル大学経済学部教授、副総理兼経済企画院長官、韓国銀行総裁、ソウル市長、民主党総裁、ハンナラ党総裁、国会議員を歴任
深川博史[フカガワヒロシ]
1958年生まれ。九州大学大学院経済学研究院教授。経済学博士。カリフォルニア大学バークレー校訪問研究員を歴任
藤川昇悟[フジカワショウゴ]
1973年生まれ。外務省専門調査員(在韓国日本大使館)。九州大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学
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