内容説明
差別や暴力のない、平和で豊かな世界はどのようにつくられるのか。博愛と平等の精神を体現する知性および共感力によって、国家、民族、宗教や時代の壁を超えて敬愛される九人の近現代人―藤野厳九郎、中西伊之助、ラフカディオ・ハーン、ハリエット・タブマン、リゴベルタ・メンチュウ、杉原千畝、アンリ・デュナン、ラザロ・ルドビコ・ザメンホフ、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ―の生涯から学ぶ。
目次
第1章 藤野厳九郎(1874‐1945)―歴史の“ねじれ”を越えた“正気”
第2章 中西伊之助(1887‐1958)―支配民族と被支配民族間の溝を乗り越える
第3章 ラフカディオ・ハーン(1850‐1904)―西洋から東洋へ逍遙する知性
第4章 ハリエット・タブマン(1820?‐1913)―黒人たちのモーセ
第5章 リゴベルタ・メンチュウ(1959‐)―政治的暴力に抗して
第6章 杉原千畝(1900‐1986)―六千人のユダヤ人を救った外交官
第7章 アンリ・デュナン(1828‐1910)―情熱的博愛と国際志向
第8章 ラザロ・ルドビコ・ザメンホフ(1859‐1917)―人工言語エスペラントとことばの平等
第9章 ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(1927‐2007)―良心の旋律
著者等紹介
鈴木靖[スズキヤスシ]
法政大学国際文化学部教授。1959年生。中国芸能・中国語専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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