出版社内容情報
火はいつから悪者になったのか??火と人間の相互作用の歴史をたどり,地球を再生させる自然の火の役割を明らかにするとともに,破壊的な火に対処する方法を説く。
内容説明
かつて火は創造者として、地球の再生に寄与してきた。しかし現在では、火は世界を終焉に導くものとして捉えられ敵視される。著者は、歴史学者として火と人間の相互作用の歴史をたどり、自然の火の積極的な役割を明らかにするとともに、火の世界地図を描き、さらには森林消防隊員としての経験と情熱から、破壊的な火の脅威に、いかに対処すべきかを説く。
目次
第1章 煙の報告
第2章 状況判断
第3章 火災多発地帯での防火
第4章 火の抑制
第5章 火の後始末
第6章 最後の煙の後で
著者等紹介
パイン,スティーヴン・J.[パイン,スティーヴンJ.][Pyne,Stephen J.]
アメリカの歴史学者。森林消防隊員を経て、現在、アリゾナ州立大学歴史学科教授。環境史、とりわけ火の歴史を専門とするが、その研究領域は探検史や科学史にも及ぶ。ロサンゼルス・タイムズ“ロバート・カーシュ賞”受賞
大平章[オオヒラアキラ]
1949年広島県に生まれる。72年早稲田大学第一文学部英文科卒業。80年同大学大学院文学研究科英文学専攻後期課程満期修了。90年および2001年ケンブリッジ大学ダーウィン・カレッジ客員研究員。現在、早稲田大学法学部教授
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