出版社内容情報
無規定なジャンル=エッセイの系譜をたどりその理論的分析と定義を試みる。モンテーニュ,ベーコンからバルトに至る多彩なテキストが引用される総合的アプローチ。
内容説明
変幻自在なプロメテウスのように多彩な様相をみせる「エッセイ」というジャンルを理論的に分析し定義づける斬新な試み。詩学的モデルの探求から出発して、モンテーニュからバルトに至る歴史的系譜をたどり、さらに語用論的観点からエッセイの言表行為の本質を解き明かす。上記作家のほか、カミュ、ペギー、ロック、ディドロ、ルソー、ヴァレリーらのテキストが随所に引用される、教科書としても好適な総合的アプローチ。
目次
第1章 エッセイの論理(経験的なアプローチ;袋小路、詩学におけるエッセイ ほか)
第2章 歴史(1)古典期の系譜(モンテーニュによるエッセイ;古典主義時代のエッセイ ほか)
第3章 歴史(2)近代的な形式(十九世紀のエッセイ;二十世紀のエッセイ)
第4章 理性と反響(論証の諸形式;エッセイ的な構造化 ほか)
第5章 エッセイの語用論(事実的なものと虚構のもの;憤慨と嘲笑 ほか)
著者等紹介
グロード,ピエール[グロード,ピエール][Glaudes,Pierre]
1957年生まれ。トゥールーズ第二大学で文学の教授資格取得。グルノーブル第三スタンダール大学、トゥールーズ=ル=ミラーユ大学で教鞭をとる
ルエット,ジャン=フランソワ[ルエット,ジャンフランソワ][Louette,Jean=Francois]
1961年生まれ。パリ第三大学でフランス文学の博士号を取得。グルノーブル第三スタンダール大学でグロードの同僚となり、現在はリヨン第二大学でサルトルを講じる。2000年のサルトル学会国際シンポジウムに来日した
下沢和義[シモザワカズヨシ]
1960年生まれ。1994‐95年パリ第三大学に留学、同大学博士準備課程修了。東京都立大学人文科学研究科博士課程単位取得退学。現在専修大学助教授
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