出版社内容情報
ゲイの潜在から顕在へ,さらにその遍在が生み出す逆説的不在を説き,ゲイのアイデンティティを論じつつ,その欲望の昇華の様態を分析して新たな快楽の方向を探る。
内容説明
フランス文学研究者・文芸批評家であるとともに、自身ゲイである著者によるゲイの「存在論」、その「欲望の美学」の探求、ゲイの潜在から顕在・存在への移行を概観し、ゲイの遍在が生み出す逆説的不在をアイロニーを込めて説く。さらにフーコーとフロイトを引き合いにゲイのアイデンティティを論じるとともに、ジッド、プルースト、ジュネらの作品を読み解きつつ、ゲイの欲望とその昇華の様態を分析して新たなる快楽の方向を探る。
目次
プロローグ 「わたしたち」
1 ゲイの存在
2 ゲイの不在
3 ゲイの父さん
4 ゲイのアウトロー