りぶらりあ選書<br> シュミットとシュトラウス―政治神学と政治哲学との対話

りぶらりあ選書
シュミットとシュトラウス―政治神学と政治哲学との対話

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  • サイズ B6判/ページ数 187p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588021473
  • NDC分類 311.234
  • Cコード C1310

出版社内容情報

シュミット『政治的なものの概念』の各版と,シュトラウスによるその「注解」の文献学的考証により,両者の間に成立していた政治神学と政治哲学の対話を跡づける。

内容説明

カール・シュミット『政治的なものの概念』の各版とレオ・シュトラウス「カール・シュミット『政治的なものの概念』への注解」を厳密に考証し、両者の間に成立していた〈その場に居合わせない者たち〉の対話をあとづける。微に入り細を穿ちつつ、テクストの行間にシュミットの人と時代を読み取り、政治神学と政治哲学との根本的な差異を明らかにした文献学的研究。シュトラウス「注解」および「シュミット宛書簡」を付す。

目次

カール・シュミット、レオ・シュトラウス、そして『政治的なものの概念』―〈その場に居合わせない者たち〉の対話のために
カール・シュミット『政治的なものの概念』への注解
カール・シュミット宛の三通の書簡

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

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シュミットが「政治的なもの」を道徳的価値や経済活動からは区別されるひとつの自律した領域として記述するとき、論述それ自体が政治的身ぶりとなっているが、理論的にはその説明の核心には曖昧性があるとシュトラウスは批判する。政治的なものは事実であり現実だとシュミットは述べ、それは不可避であり拒否できないものだと主張する。しかしその思考にはシュミットの神学的確信が前提されているのではないか。著者はシュトラウスによるシュミット批判を繙くことで、たんなるアナロジーにとどまらない、シュミットの「政治神学」を炙り出す。2016/12/28

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