出版社内容情報
その構造と美術的特色を考察し,謎に包まれた組織.制度の実態をハレムにおけるスルタン妃や側室,女官や宦官の演じた役割を軸に社会学的・民俗学的に分析する。
内容説明
シルクロードの西の終着駅イスタンブルに、今もなお往時の美をとどめるトプカプ宮殿。15世紀中葉から5世紀間にわたって、オスマン帝国のスルタンの居城であったこの宮殿の、構造や美術的特色を考察するとともに、謎に包まれた組織・制度の実態を、ハレムにおけるスルタン妃や側室の演じた政治的役割、女官や宦官の機能を軸に描き出す。去勢の方法や女性の衣裳、入浴の作法等にもおよぶ興味つきない宮廷の社会学・民俗学。
目次
セラーリオの探究者の歴史
セラーリオの丘と城壁とキオスクの歴史
第一宮殿域
第二宮殿域―ディワーンの前庭
黒人宦官
ハレム
セラームルク
浴場
第三宮殿域
第四宮殿域