叢書・ウニベルシタス<br> 哲学の25年―体系的な再構成

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叢書・ウニベルシタス
哲学の25年―体系的な再構成

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  • サイズ 46判/ページ数 654p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588011313
  • NDC分類 133
  • Cコード C1310

出版社内容情報

1781年から1806年までのわずか25年の間に、哲学の歴史を独自に開始し、かつ終焉させる何かが起こった。ドイツ観念論と呼ばれる思考が発見し遂行した哲学的理念の展開を、スピノザやゲーテをはじめとする数多くの先人・同時代人との対話や論争過程をつぶさに追い、徹底して内在的に跡づけたスリリングな書。現代に至る人間的思考を規定する条件と限界、そしてそれを超えるためのヒントがここにある。

内容説明

1781年から1806までのわずか25年の間に、哲学の歴史を独自に開始し、かつ終焉させる何かが起こった。ドイツ観念論と呼ばれる思考が発見し遂行した哲学的理念の展開を、スピノザやゲーテをはじめとする数多くの先人・同時代人との対話や論争過程をつぶさに追い、徹底して内在的に跡づけたスリリングな書。現代に至る人間的思考を規定する条件と限界、そしてそれを超えるためのヒントがここにある。

目次

第1部 「カントは帰結を与えたが…」(カントの「思考様式の変革」;批判と道徳;AからBへ;人はいかにしてスピノザ主義者になるのか;一から三が生じる ほか)
第2部 「…なお前提が欠けている」(フィヒテの「思考様式の完全なる革命」;道徳と批判;精神即自然?;直観的悟性の方法論;哲学は歴史を有するのか ほか)

著者等紹介

フェルスター,エッカート[フェルスター,エッカート] [F¨orster,Eckart]
1952年ドイツに生まれる。フランクフルトで哲学を学び、1982年オックスフォード大学で博士号を取得。ハーヴァード大学、スタンフォード大学、ミュンヘン大学、ジョンズ・ホプキンス大学等で教職を歴任。ベルリン・フンボルト大学名誉教授。カントならびにドイツ観念論、ゲーテの自然科学思想、ヘルダーリンなどに関する多数の著述で知られ、カント『オプス・ポストゥムム』英訳者としても著名。『哲学の25年』によって2017年、クーノ・フィッシャー賞を受賞

三重野清顕[ミエノキヨアキ]
1977年生。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。東洋大学文学部教授

佐々木雄大[ササキユウタ]
1978年生。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。日本女子大学人間社会学部講師

池松辰男[イケマツタツオ]
1988年生。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。島根大学教育学部講師

岡崎秀二郎[オカザキシュウジロウ]
1986年生。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学、修士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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34

11
この本に書いてあることがまさに知りたかった。著者に聞いてみたいこともある。著者のイメージする「直観的悟性」って、何なのだろう。カントの時代とぼくらの時代では悟性のイメージが違っていて、「認識の全体性」というものを誰もが知っている。ソシュール的な構造主義のパラダイムでも、クワイン−デュエム的なホーリズムでもそう。言語や科学的知識の〈全体性〉って、直観的悟性そのものだろうか? だとすると、スピノザの直観的悟性の場所はどこへ? 哲学史的にはベルクソンとドゥルーズという後継者がいると思うが、彼らについてはどうか?2021/12/31

鴨長石

2
カントが「私の前に哲学はなかった」と言ってから、ヘーゲルが「これをもって哲学は終わった」と言うまでわずか25年だった。この25年にどのようにドイツ観念論が発展していったのかを解き明かす。ゲーテが多大な役割を担ったのは知らなかった。特にスピノザのドイツでの受容・哲学への取り込みについては、ゲーテがいなければ起こらなかったのではないかと言えるぐらいの存在感だった。2023/06/26

Go Extreme

1
哲学の一つの始まり 「カントは帰結を与えたが」: カントの 「思考様式の変革」 批判と道徳 AからBへ 人はいかにしてスピノザ主義者になるのか 一から三が生じる 「批判の仕事」─完? 批判の仕事─未完 「なお前提が欠けている」: フィヒテの 「思考様式の完全なる革命」 道徳と批判 精神即自然? 直観的悟性の方法論 哲学は歴史を有するのか ヘーゲルの「発見の旅」─未完 ヘーゲルの「発見の旅」─完 哲学の一つの終わり2021/10/22

便所雑巾

0
面白かった。カントから「スピノザ論争」を経て、フィヒテ、シェリング、ヘーゲルへ到る流れが、主要著作の問題意識を浮き彫りにすることで体系的に叙述されている(哲学者ごとの単なる要約ではない)。特に『判断力批判』から「知的直観」がフィヒテとシェリングへ、「直観的悟性=直観知」がゲーテとヘーゲルへ継承された点に啓発された(実際はより複雑だが)。ゲーテをカントから生じたもう一つの哲学の可能性として位置づけている点が新鮮であり、この著作自体、そのゲーテの方法論に依拠して彼らについて再構成している遂行的な哲学史でもある2021/12/04

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