出版社内容情報
1982年8月、20年にわたる軍事政権が崩壊の時を迎え、民政移管の気運が高まるブラジルにガタリは降り立った。民主化へと向かうブラジル社会のうねりに身をゆだね、活動家、知識人、学生、マイノリティ、フェミニスト、同性愛者らのグループと対話を重ねた一か月の記録。欲望と主観、他者との関係からなるミクロ領域で、新たな政治の地図を描くための戦略とはいかなるものか。ガタリ最大の重要書、ついに刊行。
内容説明
民主化へと向かうブラジル社会のうねりに身をゆだね、活動家、哲学者、精神科医、学生、フェミニスト、同性愛者らのグループと対話を重ねたひと月の旅。ポリフォニックなテクストが折り重なる思索と実践の記録。
目次
第1章 文化は反動的概念か?
第2章 主体性と歴史
第3章 政治
第4章 欲望と歴史
第5章 感情‐エネルギー‐身体‐性―解放の“旅”という神話
第6章 愛、欲望の領土、新しい優しさ
第7章 空港での会話
第8章 ガタリ自身によるブラジルの旅
第9章 ブラジル人によるガタリの旅
著者等紹介
ガタリ,フェリックス[ガタリ,フェリックス] [Guattari,F´elix]
1930年生まれ。フランスの精神分析家、哲学者。1992年没
ロルニク,シュエリー[ロルニク,シュエリー] [Rolnik,Suely]
1948年生まれ。ブラジルの精神分析家、哲学者、社会学者。1970年、フランスへ亡命、ガタリと親交を結ぶ。パリ第7大学、パリ第8大学で学ぶかたわら、ラボルド精神病院でガタリとともに活動し、ブラジルに帰国。サンパウロ・カトリック大学で教鞭を執り、美術批評の分野でも活躍する
杉村昌昭[スギムラマサアキ]
1945年生まれ。龍谷大学名誉教授。フランス文学・現代思想専攻
村澤真保呂[ムラサワマホロ]
1968年生まれ。龍谷大学社会学部教授。フランス現代思想、社会思想史、環境問題専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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