出版社内容情報
「チチスベオ」は、18世紀のイタリアで、夫の同意のもと既婚貴婦人に付き従い、助ける任務を負った「付き添いの騎士」のこと。「気取ったお洒落に身を包み、女性に甘いイタリア人男性」というイメージの源だが、その役割は組織化された三角関係の中で公的に承認されたものだった。しかし、複数の国に分かれていたイタリアが「統一国家」へと劇的に変貌する過程で彼らはその姿を消した。本書は、当事者や関係者の証言、日記、回想記、旅行記、文学や絵画作品など精査し、その歴史を探訪する。口絵付き。
内容説明
「チチスベオ」は、18世紀のイタリアで、夫の同意のもと既婚貴婦人に付き従い、助ける任務を負った「付き添いの騎士」のこと。その役割は、組織化された三角関係の中で公的に承認されたものだった。本書は、当事者や関係者の証言、日記、回想記、旅行記、文学や絵画作品などを精査し、彼らが生きた歴史を探訪する。
目次
1 序論―チチスベオとは何者だったのか?
2 啓蒙主義の世界で
3 十八世紀の社会で
4 チチスベオの地政学
5 性愛
6 追放されたチチスベオ
著者等紹介
ビッツォッキ,ロベルト[ビッツォッキ,ロベルト] [Bizzocchi,Roberto]
ピサ大学教授(近代史)。専門は、中世から近代までの国家と教会の関係、近代における歴史文化史、家族史、ジェンダー関係史。Quaderni storici編集委員
宮坂真紀[ミヤサカマキ]
東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。専門は18世紀イタリア文学。東京大学教養学部非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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