出版社内容情報
20代から晩年に及ぶ著作を収めた自伝的論集。日本を代表する音楽学者と次代を担う思想史学者が贈る、躍動感にあふれた新鮮な翻訳!20代から晩年に及ぶ著作を収めた自伝的論集─―ここにいるのは、時にブリリアントな才知をきらめかせ、時に作曲家を目の前にしているかのように慟哭する、一人の人間である。それは「頑固な教条主義者」という従来のアドルノ像を心地よく打ち砕く。新しい時代の音楽に謙虚なまなざしをそそぐ哲学者の生の声を、躍動感あふれる日本語で読む。日本を代表する音楽学者と次代を担う思想史学者が贈る新鮮な翻訳!
音楽と言語についての断章
第?部 即 興
モチーフ
音楽の商品分析
カルメン幻想曲
劇場の自然史
第?部 現 前
マーラー
ツェムリンスキー
シュレーカー
ストラヴィンスキー─―ある弁証法的イメージ
第?部 フィナーレ
ベルクが拾得した作曲技法
ウィーン
聖なる断片─―シェーンベルクの《モーゼとアロン》について
音楽と新音楽
アンフォルメル音楽の方へ
訳者解説 音楽の名前――「完全には表象できないものについての表象」
訳者あとがき
用語解説
Th.W.アドルノ[アドルノ テオドール]
著・文・その他
岡田 暁生[オカダ アケオ]
翻訳
藤井 俊之[フジイ トシユキ]
翻訳
内容説明
誰も知らなかったアドルノが、ここにいる。20代から晩年に及ぶ著作を収めた自伝的論集。日本を代表する音楽学者と次代を担う思想史学者による躍動感あふれる翻訳!
目次
第1部 即興(モチーフ;音楽の商品分析;カルメン幻想曲 ほか)
第2部 現前(マーラー;ツェムリンスキー;シュレーカー ほか)
第3部 フィナーレ(ベルクが拾得した作曲技法;ウィーン;聖なる断片―シェーンベルクの“モーゼとアロン”について ほか)
著者等紹介
アドルノ,テオドール・W.[アドルノ,テオドールW.] [Adorno,Theodor W.]
1903年生まれ。フランクフルトで経済的、音楽的に恵まれた幼年期を過ごす。1923年頃からヴァルター・ベンヤミンと親交を結ぶ。1924年フランクフルト大学で哲学博士号を取得。翌年からウィーンでアルバン・ベルクに師事。戦後を知ることなく世を去ったこの二人が哲学と音楽において終生アドルノの導きの糸となる。ナチスに追われ、主としてアメリカで過ごした亡命生活を経て戦後に帰国してからは、フランクフルト大学教授。またそれと並行してクラニヒシュタインの音楽祭に参加し、ピエール・ブーレーズ、カールハインツ・シュトックハウゼン、ジョン・ケージらの作品に触発されつつアクチュアルな音楽批評を展開する。1969年没
岡田暁生[オカダアケオ]
1960年生まれ。大阪大学大学院博士課程単位取得退学。京都大学人文科学研究所教授。専門は西洋音楽史
藤井俊之[フジイトシユキ]
1979年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。京都大学人文科学研究所助教。専門はドイツ文学・思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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