叢書・ウニベルシタス<br> 依存的な理性的動物―ヒトにはなぜ徳が必要か

個数:

叢書・ウニベルシタス
依存的な理性的動物―ヒトにはなぜ徳が必要か

  • ウェブストアに7冊在庫がございます。(2024年04月24日 11時52分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 288p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588010767
  • NDC分類 151.1
  • Cコード C1310

出版社内容情報

ヒトと動物の間の伝統的区別を批判し、人間を共同体のなかで他者に依存してはじめて開花しうる動物と規定する、徳倫理学の画期的明…伝統的な哲学が前提してきた、ヒトとそれ以外の動物を区別する根拠とは何か? 両者の間に引かれた境界線を、イルカなど他の知的動物たちとの比較を通じて批判するとともに、人間を孤立し自足した強い個人ではなく、傷つきやすく障碍を抱えうる動物、共同体のなかで〈与える〉だけでなく〈受けとり〉、他者への依存のもとで初めて開花しうる動物として理解する、徳倫理学の画期的な明察。

序 文



第一章 傷つきやすさ、依存、動物性



第二章 動物という類に対比されるものとしてのヒト、

    その類に含まれるものとしてのヒト



第三章 イルカの知能



第四章 言語をもたない動物は信念をもちうるか



第五章 ヒトではない動物の世界はどのくらい貧しいのか



第六章 行動の理由



第七章 傷つきやすさ、開花、諸々の善、そして「善」



第八章 私たちはどのようにして自立した実践的推論者となるのか。

    また、諸徳はどのようにしてそれを可能にするのか



第九章 社会関係、実践的推論、共通善、そして個人的な善



第十章 承認された依存の諸徳



第十一章 共通善の政治的・社会的構造



第十二章 代理人、友、誠実さ



第十三章 道徳的コミットメントと合理的探究



訳者解説

訳 注

原 注

事項索引

人名索引

アラスデア・マッキンタイア[マッキンタイア アラスデア]
著・文・その他

高島 和哉[タカシマ カズヤ]
翻訳

内容説明

伝統的な哲学が前提してきた、ヒトとそれ以外の動物を区別する根拠とは何か?両者の間に引かれた境界線を、イルカなど他の知的動物たちとの比較を通じて批判するとともに、人間を孤立し自足した強い個人ではなく、傷つきやすく障碍を抱えうる動物、共同体のなかで“与える”だけでなく“受けとり”、他者への依存のもとで初めて開花しうる動物として理解する、徳倫理学の画期的な明察。

目次

傷つきやすさ、依存、動物性
動物という類に対比されるものとしてのヒト、その類に含まれるものとしてのヒト
イルカの知能
言語をもたない動物は信念をもちうるか
ヒトではない動物の世界はどのくらい貧しいのか
行動の理由
傷つきやすさ、開花、諸々の善、そして「善」
私たちはどのようにして自立した実践的推論者となるのか。また、諸徳はどのようにしてそれを可能にするのか
社会関係、実践的推論、共通善、そして個人的な善
承認された依存の諸徳
共通善の政治的・社会的構造
代理人、友、誠実さ
道徳的コミットメントと合理的探求

著者等紹介

マッキンタイア,アラスデア[マッキンタイア,アラスデア] [MacIntyre,Alasdair]
1929年イギリス・スコットランドのグラスゴーに生まれる。ロンドン大学で古典学や哲学を学んだ後、1951年にマンチェスター大学で、また1961年にオックスフォード大学で修士号を取得。マンチェスター大学、エセックス大学などイギリスの諸大学で教鞭をとった後、1970年にアメリカに移住。以降、ボストン大学、ノートルダム大学、デューク大学等で哲学科教授を歴任。ロンドン・メトロポリタン大学の現代アリストテレス主義倫理学・政治学研究センター等で上級研究員を務めている

高島和哉[タカシマカズヤ]
1971年生まれ。東京大学文学部仏文科卒。早稲田大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得満期退学。論文博士(学術)。早稲田大学社会科学総合学術院助手等を経て、明治大学兼任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Votoms

1
人とそれ以外の動物(マツキンタイアの趣味かは分からないが、頻繁にイルカの例が引用されてゐる)の共通性と聯續性を考慮した上で、人が人として開花し得るにはどのやうな諸徳が必要なのか、自律一邊倒で人間をみるのではなく、「與えて與えられる」互酬的で「傷つきやすい動物」である人間觀を提示してゐる。 私はリバタリアンであり、云はばコミユニタリアンの敵に位置するわけだが、結構同意できた。抑ゝ、マツキンタイアはコミユニテイを制度としての國家と區別しており、その前提に立つ場合、彼の議論は寧ろ有用なのではないかと思ふ。2018/07/16

YASU

0
人間だけが自律的合理性をもつ特別な存在,という近代理性主義に対して,ヒトは属する共同体に依存しつつ善を求めて生きる理性的動物であると説く.この観点に立てば,いわゆる重度障碍者も当然にヒトであるという,至極あたりまえの命題に行き着く.2020/11/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12813545
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。