内容説明
エリアスがその半生を率直な言葉で語ったロング・インタビューと、社会学に対する自身の姿勢をさまざまな角度から綴った自伝的エッセイを収める回想録。大戦期にはユダヤ系ドイツ人として亡命を重ね、学問の路を幾度となく妨げられながらも、生涯にわたり文明化と暴力の関係を問い続けた社会学の革新者エリアスの人間像が明かされる。
目次
第1部 ノルベルト・エリアスとの伝記的インタビュー
第2部 人生の記録(学問が私に教えてくれたこと;アルフレート・ウェーバーとカール・マンハイム;定着者‐部外者関係の一部としてのユダヤ人についての感想;遅すぎるのか、あるいは早すぎるのか―過程社会学もしくは形態社会学の状況)
著者等紹介
エリアス,ノルベルト[エリアス,ノルベルト] [Elias,Norbert]
1897年、ブレスラウ生まれのユダヤ系ドイツ人社会学者。地元のギムナジウムを経てブレスラウ大学に入学、医学や哲学を学ぶ。第一次世界大戦では通信兵として従軍したのち、ハイデルベルク大学でリッケルト、ヤスパースらに哲学を学び、アルフレート・ウェーバー、カール・マンハイムの下で社会学の研究に従事する。その後、フランクフルト大学に移り、マンハイムの助手として働くが、ナチスに追われフランスやイギリスに亡命。1954年、57歳でレスター大学社会学部の専任教員に任命される。レスター大学を退職した後にガーナ大学社会学部教授として招聘される。1977年、第1回アドルノ賞を受賞。ドイツ、フランス、オランダの大学からも名誉博士号や勲章が授与されている。1990年、オランダで93年の生涯を終えた
大平章[オオヒラアキラ]
1949年、広島に生まれる。1972年、早稲田大学第一文学部英文科卒業。1980年、同大学大学院文学研究科英文学専攻博士課程満期修了。早稲田大学教授。1990年、2001年、2011年、ケンブリッジ大学ダーウィン・カレッジ客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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