叢書・ウニベルシタス<br> ヘーゲルとハイチ―普遍史の可能性にむけて

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叢書・ウニベルシタス
ヘーゲルとハイチ―普遍史の可能性にむけて

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  • サイズ B6判/ページ数 296p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588010644
  • NDC分類 134.4
  • Cコード C1310

内容説明

世界史はいかに可能か?奴隷制と植民地支配が形成した世界資本主義市場を背景に、近代市民社会をめぐるヘーゲルの洞察と“ハイチ革命”の現実とを同時に思考すること―それは、主人と奴隷の弁証法のプロセスないし階級闘争史とみなされた世界史のヴィジョンを、従来問われずにいたまったく別の観点から批評することである。非西洋中心主義的で真に普遍的な人類史にむけた、ポストコロニアル的批判の刺激的成果!

著者等紹介

バック=モース,スーザン[バックモース,スーザン] [Buck‐Morss,Susan]
アメリカ合衆国のフランクフルト学派研究の第一人者。著述の分野は美術史、建築学、比較文学、カルチュラルスタディーズ、哲学、歴史学、表象文化論と多岐にわたる。ヴァッサー大学卒業後、イェール大学で修士号、ジョージタウン大学で博士号取得。1978年からコーネル大学で教鞭を執り、現在は名誉教授。ニューヨーク市立大学大学院センター教授も務め、「グローバル化と社会変革に関する委員会」の中心メンバー。2011年にはフランツ・ファノン賞を受賞した

岩崎稔[イワサキミノル]
1956年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程単位取得退学。東京外国語大学総合国際学研究院教授。専攻:哲学/政治思想

高橋明史[タカハシヒロシ]
1970年生まれ。東京外国語大学地域文化研究科博士後期課程単位取得修了。中国大連海事大学外国語学部日本語学科講師を経て、神奈川工科大学非常勤講師。専攻:哲学/社会思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てれまこし

4
この本の主題は、「ヘーゲル」でも「ハイチ」でもなく「と」である。今日の世界は僕らの頭のなかできれいに区分けされ整理されている。そうした世界観では「ヘーゲル」と「ハイチ」はつながらん。しかし、現実の歴史はこの二つのきれいに区分けされた境界をすり抜けて往ったり来たりしている。それが眼前に展開されているのに、バスケットコートを横ぎるゴリラが見えないように、僕らには見えない。柳田国男と啓蒙思想。日本とキリスト教。先の戦争と宗教原理主義。こんな「と」の歴史も大学の学問では置き場に困る。だから見ないことになっている。2018/05/29

渡邊利道

4
これはごく短いがシャープで面白い本だった。ヘーゲル『精神現象学』に登場する「奴隷と主人の弁証法」が、同時代のハイチ革命に触発されたものではないかという「発見」から、西欧思想の中で「普遍性」と「他者」の理論の隆盛と裏腹に抑圧隠蔽されていく具体的な黒人奴隷たちの存在と、フランス革命に感応して差別に抵抗するハイチ革命が、アイデンティティー・ポリティクスの迷路の中で独裁とテロリズムに陥っていく歴史を参照しながら、ふたたび「普遍性」のプログラムを批判的に再生させることを考える。2018/02/02

ひろゆき

1
おもしろかった、というか興奮した。付箋つけること多数。ルソーなどの啓蒙主義の「自由」が所詮は私有財産を自由に処分することであり、その私有財産には買われた奴隷(今なら買われた労働時間)も含まれているのは周知のこと。その限界を、ヘーゲルが、黒人奴隷の蜂起のハイチ革命の情報を知ることによって、破り、有名な主人と奴隷の弁証法に結実したことを,丹念な文献調査により証し、その弁証法の意味を簡潔に示す。その説得力。それが前半。後半は普遍的な歴史を考えるための概念の吟味を論じる。著者はフランクルト学派だとか。2017/11/28

kushuka

0
ヘーゲルの主と奴の弁証法がハイチ革命に影響を受けていたというテーマの本。もやっともしたけど概ね面白い。アンチオープ『ニグロ、ダンス、抵抗』が読みたくなりました。2018/01/20

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