内容説明
世界史はいかに可能か?奴隷制と植民地支配が形成した世界資本主義市場を背景に、近代市民社会をめぐるヘーゲルの洞察と“ハイチ革命”の現実とを同時に思考すること―それは、主人と奴隷の弁証法のプロセスないし階級闘争史とみなされた世界史のヴィジョンを、従来問われずにいたまったく別の観点から批評することである。非西洋中心主義的で真に普遍的な人類史にむけた、ポストコロニアル的批判の刺激的成果!
著者等紹介
バック=モース,スーザン[バックモース,スーザン] [Buck‐Morss,Susan]
アメリカ合衆国のフランクフルト学派研究の第一人者。著述の分野は美術史、建築学、比較文学、カルチュラルスタディーズ、哲学、歴史学、表象文化論と多岐にわたる。ヴァッサー大学卒業後、イェール大学で修士号、ジョージタウン大学で博士号取得。1978年からコーネル大学で教鞭を執り、現在は名誉教授。ニューヨーク市立大学大学院センター教授も務め、「グローバル化と社会変革に関する委員会」の中心メンバー。2011年にはフランツ・ファノン賞を受賞した
岩崎稔[イワサキミノル]
1956年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程単位取得退学。東京外国語大学総合国際学研究院教授。専攻:哲学/政治思想
高橋明史[タカハシヒロシ]
1970年生まれ。東京外国語大学地域文化研究科博士後期課程単位取得修了。中国大連海事大学外国語学部日本語学科講師を経て、神奈川工科大学非常勤講師。専攻:哲学/社会思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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てれまこし
渡邊利道
ひろゆき
kushuka