叢書・ウニベルシタス<br> インティマシーあるいはインテグリティー―哲学と文化的差異

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叢書・ウニベルシタス
インティマシーあるいはインテグリティー―哲学と文化的差異

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  • サイズ B6判/ページ数 291,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588010477
  • NDC分類 118
  • Cコード C1310

出版社内容情報

あらゆる文化に共存する二種類の概念を論じ、比較文化論、日本人論や日本文化論の限界を超えて、異文化が衝突する根源的問題に迫る。なぜ文化をめぐって衝突や軋轢、摩擦が起きるのか。そして、日本人の問いは、西洋における哲学的問いの多くとは、なぜ異なっているのか。あらゆる文化に共存する二種類の概念を縦横に論じ、従来の日本人論や日本文化論、比較文化論や異文化コミュニケーション論の枠組みから、さらに文化決定論の限界を超えて、画期的な「文化哲学」を提示する。異文化間に存在する根源的問題に迫り、グローバル化なればこそ人文学の不可欠なことを明証する。

目次



日本語版への序文

謝辞



序章



第一章 文化的志向性



第二章 インティマシーとは何か



第三章 インテグリティーとは何か



第四章 世界観としてのインティマシーとインテグリティー

????認識論、分析と議論、形而上学



第五章 インティマシーとインテグリティーの規範的領域

????美学、倫理学、政治学



第六章 異文化の衝突

????インティマシーとインテグリティーが衝突するとき



インティミットな書誌



解説「文化的指向性」論の基底と射程



訳者あとがき



索引

トマス・カスリス[カスリス トマス]
(Thomas P. Kasulis)
イェール大学で博士号(Ph.D)を取得。博士論文は後に『禅の行為/禅の人格』(Zen Action/ Zen Person, University of Hawai‘i Press, 1981)として刊行される。オハイオ州立大学の比較文化学教授として長く宗教学、哲学、東アジア学を講じ、2015年に退職。現在は特別名誉教授。邦訳された著書に『神道』(衣笠正晃訳、守屋友江監訳、ちくま学芸文庫、2014年)がある。2011年に共編『日本哲学原典翻訳資料集』(Japanese Philosophy: A Sourcebook, eds. James W. Heisig, Thomas P. Kasulis & John C. Maraldo)を刊行、現在は『日本哲学史』(仮題)を執筆中。

衣笠 正晃[キヌガサ マサアキ]
法政大学国際文化学部教授。フルブライト奨学生としてコロンビア大学大学院東アジア言語文化研究科に留学し、博士論文提出資格(M.Phil)を取得。東京大学大学院博士課程単位取得満期退学。専門は比較文学。主な著作に、「幽玄・象徴・多義性:上田敏の詩学をめぐって」(『言語と文化』8号、2011年)、「国文学者・久松潜一の出発点をめぐって」(『言語と文化』5号、2008年)、和辻哲郎『初版 古寺巡礼』(解説執筆、ちくま学芸文庫、2012年)などがあり、訳書に、トーマス・カスーリス『神道』(ちくま学芸文庫、2014年)、ジャック・デリダ著、ジョン・D・カプート編『デリダとの対話:脱構築入門』(共訳、法政大学出版局、2004年)、ハルオ・シラネ『芭蕉の風景 文化の記憶』(角川書店、2001年)がある。

高田 康成[タカダ ヤスナリ]
名古屋外国語大学現代国際学部教授。東京大学名誉教授。表象古典文化論専攻。主な著作に、『クリティカル・モーメント:批評の根源と臨界の認識』(名古屋大学出版会、2010年)、『キケロ:ヨーロッパの知的伝統』(岩波新書、1999年)、共著としてClassics and National Cultures (Oxford University Press, 2010), Platonism and the English Imagination (Cambridge University Press, 2005)、『ムーサよ、語れ:古代ギリシア文学への招待』(三陸書房、2003年)などがあり、訳書に、『エラスムス=トマス・モア往復書簡』(共訳、岩波文庫、2015年)、ジョージ・スタイナー『師弟のまじわり』(岩波書店、2011年)などがある。

内容説明

なぜ文化をめぐって衝突や軋轢、摩擦が起きるのか。日本人の問いは、西洋の哲学的問いとは、なぜ異なっているのか。あらゆる文化に共存する画期的に重要な概念を見出し、従来の日本文化論や日本人論、比較文化論や異文化コミュニケーション論の限界を超えて、異文化の間に存在する根源的問題に迫り、グローバル化なればこそ人文学の不可欠なことを明証する。

目次

序章
第1章 文化的志向性
第2章 インティマシーとは何か
第3章 インテグリティーとは何か
第4章 世界観としてのインティマシーとインテグリティー―認識論、分析と議論、形而上学
第5章 インティマシーとインテグリティーの規範的領域―美学、倫理学、政治学
第6章 異文化の衝突―インティマシーとインテグリティーが衝突するとき
インティミットな書誌

著者等紹介

カスリス,トマス[カスリス,トマス] [Kasulis,Thomas P.]
イェール大学で博士号(Ph.D)を取得。オハイオ州立大学の比較文化学教授として長く宗教学、哲学、東アジア学を講じ、2015年に退職。現在は特別名誉教授

衣笠正晃[キヌガサマサアキ]
法政大学国際文化学部教授。フルブライト奨学生としてコロンビア大学大学院東アジア言語文化研究科に留学し、博士論文提出資格(M.Phil)を取得。東京大学大学院博士課程単位取得満期退学。専門は比較文学

高田康成[タカダヤスナリ]
名古屋外国語大学現代国際学部教授。東京大学名誉教授。表象古典文化論専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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鵐窟庵

5
哲学的にホーリズムを前半議論しながらも、それが後半で日本アジア欧米の比較文化論に展開されて日米を行き来する著者ならではの視点が明快。日本vs欧米だけではなく、ゲマインシャフトとゲゼルシャフト的な、インティグリティー(明示的・論理的)とインティマシー(暗黙的・感情的)における美学・倫理学・政治学の違いも整理されていて、SNSで度々ある様々な分野や議論での立場の違いは、大抵ここに整理されている違いであるように思える。その意味では比較共同体論にも思え、二つの二元的な包含関係を含む議論が陰陽図的であった。2021/11/12

へんかんへん

3
よい本2017/04/13

スミレ雲

2
【図書館本】タイトル通り、誰も両面持っている。どちらが比重が大きいかは個人差あるけど。思考と言語の関係を改めて考える。前景と背景という言葉がとても印象に残っている。2019/06/29

Terry K

2
関係性を「インティマシー」「インテグリティー」という2つの対立軸で捉え、文化の指向性を解くという方法論にぐいぐい引き込まれた。現代は「インテグリティー」をベースにした制度づくりが為されており、そこで日本のように「インティマシー」主流の文化がどう振る舞う(べきな)のか、問いを投げかけられているような気にさせられた。例えば会社組織はインテグリティーが中心的な価値体系なのだろうが、一方でコミュニティ感覚を押し出そうとする向きもあり、インティマシーも忘れずにインテグリティー社会を構築するという方向性なのだろうか。2019/06/23

ケイエム

1
インティマシーとインテグリティは、モノや人がどのように関係したがっているかを表す言葉。インティマシーは日本に代表される「親密さ」、インテグリティは米国に代表されるような真実を目指す「厳密さ」や「正しさ」(かな)。とはいえ日本VS西洋なんて単純に割り切れるものではなく、その骨格を丁寧に分かりやすく描き出している。文体も(哲学書にしては)分かりやすく、日本の事例が多いので共感する点ばかり。国際関係だけでなく、権力の差を感じる場面なんかでも参考になりそう。あと言いたいこと引っ込めがちな人は気づきがあるかも。2019/05/26

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