内容説明
その人が「見えない」とはいったいどういうことなのか―社会的には見えないことになっている人、しかし、確かに実在するその人を、われわれが「見て見ぬふりをする」のはなぜか。主体を公的に認められた人とするには、その人を認知するだけでは不十分である。認識から承認へ。相互主体性と対象関係におけるアイデンティティの問題へ。“承認論”の第一人者による、いま、もっともアクチュアルな問題提起
目次
第1章 見えないこと―「承認」の道徳的エピステモロジー
第2章 相互主体性の超越論的必然性―フィヒテの自然法論文における第二定理について
第3章 第三者の破壊的な力について―ガダマーと、ハイデガーの相互主体性理論
第4章 認識と承認―サルトルの相互主体性の理論について
第5章 解釈学とヘーゲリアニズムのあいだ―ジョン・マクダウェルと道徳的実在論の挑戦
第6章 対象関係論とポストモダン・アイデンティティ―精神分析は時代遅れだという思い違いについて
著者等紹介
ホネット,アクセル[ホネット,アクセル] [Honneth,Axel]
1949年ドイツのエッセンで生まれる。1983年にベルリン自由大学で哲学の博士号を取得。現在はゲーテ大学フランクフルト・アム・マイン哲学部・社会哲学講座正教授、フランクフルト社会研究所所長、コロンビア大学人文学部哲学科教授を務める。フランクフルト学派第三世代の代表的存在
宮本真也[ミヤモトシンヤ]
1968年生まれ。明治大学情報コミュニケーション学部准教授。社会哲学、社会理論
日暮雅夫[ヒグラシマサオ]
1958年生まれ。立命館大学産業社会学部教授。社会哲学
水上英徳[ミズカミヒデノリ]
1967年生まれ。松山大学人文学部教授。社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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