内容説明
必然性を自由に創造する過程が、最も体系的かつ劇的に発動する領域が数学である。言語ゲームから数学の哲学へ―ウィトゲンシュタインの哲学を横断し、その核心に迫る。
目次
第1章 文法の自律性と規則の恣意性
第2章 「意味体」という発想に対する批判
第3章 規則はなにと「一致する」のか?
第4章 ほんものの必然性は規約による偶然の産物なのか
第5章 概念論と実在論
第6章 数学的命題に内容はあるか
第7章 トートロジー、数学的命題、構文規則
第8章 アプリオリな命題は言語的規約なのか
第9章 必然性の「経験」としての計算と証明
第10章 算術、想像力、事実
第11章 必然的真理の歴史性の問題、認知主義、規約主義
著者等紹介
ブーヴレス,ジャック[ブーヴレス,ジャック] [Bouveresse,Jacques]
1940年生まれ。エコール・ノルマル・シュペリユール卒。パリ第1大学教授などを経て、1995年にコレージュ・ド・フランス教授に就任。2010年に退官し、現在は同名誉教授。ウィトゲンシュタインや、ムージルやクラウスなどの研究で知られると同時に、フランス現代思想に対する厳しい批判でも知られる
中川大[ナカガワハジメ]
1961年生まれ。北海道大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。北海道大学文学部助手などを経て、北海道教育大学教授。専攻・哲学
村上友一[ムラカミユウイチ]
1969年生まれ。北海道大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。札幌学院大学非常勤講師などを経て、現在、カフェ・パンジ販売担当。専攻・倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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