内容説明
ワーズワスとともにイギリス・ロマン派を代表する詩人の主著であり、英文学史上における文芸批評の最高峰とも見なされる作品、初の完訳。哲学・美学の古典に通じ、同時代のドイツ観念論の衝撃も受けとめて書かれた1817年刊行の本書は、詩人の長年の思索と創作に培われた批評理論であり、近代の洞察であり、その精神史的遍歴の告白でもある。訳者による詳細な注・解説および年譜付。
目次
第1巻(本書執筆の動機;筆者の最初の詩集に対する反響;学校時代における鑑識眼の涵養;同時代の作家たちが若者の精神に及ぼす影響 ほか)
第2巻(『叙情民謡集』出版のきっかけ、および当初の目的;第二版序文;続いて起こった論争、その原因と激烈さ;詩作品および詩の哲学的定義と注釈 ほか)
著者等紹介
コウルリッジ,サミュエル・テイラー[コウルリッジ,サミュエルテイラー] [Coleridge,Samuel Taylor]
1772‐1834。イギリス・ロマン主義の詩人・思想家・哲学者。20歳代の作品など、幻想的・瞑想的な詩作で知られる。また当時の社会や政治の問題にも関心をもち、執筆・講演を行なった。30歳代以後は哲学と宗教への関心をいっそう深め、古代から同時代にいたる思想家の書物に広く学びながら、独自の思想体系を構築。シェイクスピア論その他の文芸批評に加え、哲学史の連続講演も行なう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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