内容説明
哲学することは、いまここにあるものの不穏さに気づくことであり、哲学は、歴史の転機の契機にある不穏さをつねに見出し、その不穏さを自ら組織し、拡大し、遂行する。ヘーゲル哲学を大胆に“変奏”し、その運動をドラマティックに描き出す。前代未聞のヘーゲル論の誕生。
目次
第1場 意識の円環(抽象の裏をかく;現象と現象学 ほか)
第2場 欲望の諸経路(バッカス;彼岸と「いまここ」 ほか)
第3場 「精神は骨ではない」(理性;観念論 ほか)
第4場 社会的創造(精神;契機と形象 ほか)
第5場 芸術宗教と永遠性(大鋼と“歴史”;宗教的プロセス ほか)
著者等紹介
マルタン,ジャン=クレ[マルタン,ジャンクレ] [Martin,Jean‐Clet]
1958年生まれ。通信教育で大学入学資格を取得し、パリ第8大学にて博士号を取得。現在はリセで哲学を教えると同時に、その活動は哲学の枠を超えて、小説を書き、絵画を論じるなど、文学や芸術の分野でも幅広い執筆活動を行っている
信友建志[ノブトモケンジ]
1973年生まれ。京都大学人間・環境学研究科博士後期課程修了。思想史・精神分析専攻。現在は龍谷大学で非常勤講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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