内容説明
18世紀、イギリスの著名な農学者アーサー・ヤングは、農業視察を目的としてヨーロッパ大陸を3回訪れた。その鋭い観察眼がとらえた、スペイン・イタリアの自然景観、絵画芸術、建築物とはどのようなものだったか。
目次
スペイン紀行(一七八七年七月一〇日~七月二一日)(アラン渓谷;製材所;村の貧困と悲惨;ビエリャ到着;司令官を訪問 ほか)
イタリア紀行(一七八九年九月二一日~一二月二〇日)(ニース出立;同乗相客;老大佐と再会;ブロス峠越え;野生的で崇高な景色 ほか)
著者等紹介
ヤング,アーサー[ヤング,アーサー][Young,Arthur]
1741‐1820。イギリスの農学者、農業経済学者。早くから農業経営に携わり、かたわらイングランド、ウェールズ、アイルランドの各地を旅行して農業調査に従事し、旅行中発見したノーファク農法(小麦、カブ、大麦、クローバーの四年輪作方式)の採用などを提唱して、イギリス農業の経営・技術両面の改良に寄与した。その後、行動的な研究者として名声を博し、王立学会の会員となり、ドイツ、イタリアの学会にも名を連ねる。1784年には、雑誌『農業年報』を創刊し、その編集長として1815年まで記事・論文を多数執筆。その間、農業調査会の事務長の職に就き、終生その地位にあった
宮崎揚弘[ミヤザキアキヒロ]
本名:洋。1940年、東京都に生まれる。慶應義塾大学大学院文学研究科史学専攻博士課程修了。慶應義塾大学名誉教授。専攻は近世フランス史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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