叢書・ウニベルシタス
眼に映る世界―映画の存在論についての考察

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  • サイズ B6判/ページ数 347,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588009730
  • NDC分類 778
  • Cコード C1310

内容説明

不在の「現実」をスクリーンに映し出し、一つの世界を魔術的に出現させる映画というメディアは、二十世紀の歴史と思考に何をもたらしてきたか。その物理的・技術的基盤に注目しつつ、絵画・写真・演劇とは異なる映画そのものの本質を、モダニズムの美学批判的眼差しのもとに探究した映画理論の古典。バザン以後の問いを受け継ぎ、ドゥルーズ『シネマ』と双璧をなす名著、待望の邦訳。

目次

仲間たちをめぐる自叙伝
視覚と音
写真とスクリーン
観客、俳優、スター
類型的人物、シリーズ、ジャンル
起源についての諸説
ボードレールと映画の神話
軍人と女性
ダンディ
神話の終焉
映画のメディウムとメディア
死すべきものとしての世界―絶対的年齢と若さ
全体性としての世界―カラー
自動性
余論―いくつかのモダニズム絵画
展示と自己言及
カメラの介入
テクニックの言明
沈黙の認知

著者等紹介

カヴェル,スタンリー[カヴェル,スタンリー][Cavell,Stanley]
1926年、アメリカ・ジョージア州アトランタに生まれる。47年、カリフォルニア大学バークリー校で文学士号取得(音楽専攻)。61年、ハーヴァード大学で博士号取得(哲学専攻)。63年より同大学哲学部で教鞭をとる。96‐97年、アメリカ哲学会(東部支部)会長。97年よりハーヴァード大学哲学部名誉教授。特定の「学派」に属さず、日常言語の哲学、文学と文芸批評、美学、政治学、映画とオペラ研究などで、哲学の境界と精神を広げ、生活・文化・教育が意味するもののヴィジョンを追究している

石原陽一郎[イシハラヨウイチロウ]
1962年生まれ。早稲田大学卒業、立教大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学(フランス文学専攻)。立教大学、共立女子大学ほか非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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へんかんへん

2
アニメ目線で読んでた映像作品を話題にする際引用できないという事実映像をメモしたいと思った時考えたことだった平面的な科学技術に依存している映画的循環という言葉ニコニコ動画のコメントは思想や考えの付箋になってるかキャラクターの元は役柄なのかなと2016/02/11

毒モナカジャンボ

0
増補された部分まで読んだ後だと、押井守(だっけ?)の「すべての映画はアニメになる」と付き合わせて考えたくなる2022/09/03

たぬき

0
ところどころ良いことも言ってるが、映画の話をするとダメだな。 メディアの話をすると、気がつくとメタメディアの話になっている良い例かもしれない。 2022/04/09

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