叢書・ウニベルシタス<br> 諸学の体系―学問論復興のために

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叢書・ウニベルシタス
諸学の体系―学問論復興のために

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  • サイズ B6判/ページ数 264p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588009709
  • NDC分類 002
  • Cコード C1310

内容説明

近代の多様化したさまざまな学問は各々どのような目的をもち、いかなる規範に従っているのか。歴史的現象としての個別諸科学を思惟科学/存在科学/精神科学の三つに分類し、人間精神の創造物として体系的に捉えることでその包括的理解をめざす試み。学問の存在意義と大学の理念が問いなおされる現在あらためて読まれるべき、神学者ティリッヒの一九二三年の学問論。

目次

一般的な基礎論(諸学の体系の意味と価値;諸学の体系の原理;諸学の体系の構築;諸学の体系の方法)
第1部 思惟科学、あるいは観念的な科学(基礎論;論理学;数学;思惟科学と現象学)
第2部 存在科学、あるいは実在的な科学(基礎論;存在科学の体系)
第3部 精神科学、あるいは規範的な科学(基礎論;精神科学の体系)
結論的な考察(学問と真理;学問と生)

著者等紹介

ティリッヒ,パウル[ティリッヒ,パウル][Tillich,Paul]
1886‐1965。カール・バルト、ルドルフ・ブルトマンと並ぶ20世紀を代表する神学者。ベルリン大学、テュービンゲン大学、ハレ大学で神学と哲学を学ぶ。ハレ大学、ベルリン大学、ライプツィヒ大学などで教鞭を執り、フランクフルト大学の教授となるが、ヒトラー政権による迫害でアメリカに亡命。その後、ユニオン神学校、ハーヴァード大学、シカゴ大学の教授を歴任。キリスト教の真理性を独自の仕方で弁証し、問いと答えの相関論に基づいて、哲学と神学の統合を試みた

清水正[シミズタダシ]
1944年生まれ。東京神学大学大学院神学研究科博士課程修了。元青山学院高等部教諭。専門は組織神学

濱崎雅孝[ハマザキマサタカ]
1971年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得。現在、京都大学、奈良産業大学ほか非常勤講師。専門は現代神学、宗教哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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roughfractus02

8
中世まで、宗教は精神を最上階とした階層宇宙の梯子を下りつつ生命を捉えようとした。この階層秩序が揺らぐ近代には生命から精神を捉える進化論が登場し、教会権力も衰退する。第一次大戦従軍後、著者は1923年に出した本著で、世俗文化との溝が深まる精神に、精神に「認識の生きた統一」という役を見出し、神学を含めた知の体系をヘーゲル的な弁証法関係として再構成する。一方、かつて精神の学だった神学は、存在、思惟、精神を原理とする哲学と不可分なものとなり、啓示と信仰を司る「意味の形而上学」として他の諸学を基礎付けする役を担う。2021/10/02

あんかけ

2
図書館のリファレンスサービスで「学問を体系的にまとめた話のある本ないですか」と聞いておすすめされた。 その学問分野について、何をどう考え進めているのかを、思惟科学(その物事について己・一般の定義を作り込む、数学など)、存在科学(その物事について成り立つ定義を外部から考える、地学など)、精神科学(考えるという物事について考える、哲学や芸術など)に分類しつつ説明する。予想していたものとちょっと違ったけれども学問の区分けの話としては面白かった。 ただ、一息で読むには難しすぎる。何回か読み返しつつ理解を深めたい。2023/04/07

たみす

0
体系をつくる目的は色々だけど、この場合はヘーゲルみたいな弁証法でもって、より発展して対立する多くのものを取り込めるような、そういう発展の系譜(本文中ではこの特別なニュアンスを込めて歴史と書いてる)で追いかけて体系を書いている。著者が神学者なので神学が、カント(法律や国家をひっくるめた親玉)に対立できるものとして出てきて、信仰心が満足する仕様だ。 レトリックは恣意性があるので、時間さえいただければ薬学や地球科学やニューサイエンスなんかを、体系中の神学に近い所に配置してお見せできると思う。弁証法という玩具。2018/03/23

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