叢書・ウニベルシタス
フランスの現象学

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  • サイズ B6判/ページ数 746p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588009112
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C1310

内容説明

20世紀思想の一大潮流をなす現象学。ドイツ生まれの“危機”の哲学の可能性を、他のどこよりも深く汲み尽くしたのは、両大戦間期以降のフランスであった。その受容期から、サルトル、メルロ=ポンティ、レヴィナス、リクールらにおける独自の発展、マルクス主義・構造主義との交錯からデリダに至るまでの運動を網羅し、超越論的思考の通史にして格好の注解としてドイツで読まれてきた名著の完訳。

目次

第1章 成立と定着
第2章 ジャン=ポール・サルトル―無条件的自由
第3章 モーリス・メルロ=ポンティ―受肉せる意味
第4章 エマニュエル・レヴィナス―第一哲学としての倫理
第5章 ポール・リクール―解釈の迂回路
第6章 特殊な影響諸領野
第7章 抗争する現象学

著者等紹介

ヴァルデンフェルス,ベルンハルト[ヴァルデンフェルス,ベルンハルト][Waldenfels,Bernhard]
1934年生。ドイツの代表的な現象学者。ミュンヘン大学で哲学の学位・教授資格を取得。1976年から99年までボーフム大学の教授を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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さえきかずひこ

10
現象学という哲学の方法はオーストリア人であるフッサールが始めたが、第二次大戦後はフランスで同時並行的に生まれた実存主義と構造主義という思潮に大きく深く影響を与えた。筆者はまず現象学以前の哲学の状況を素描し、現象学がいかに幅広く仏国の哲学者たちに受容されたかを細かに論じていく。メルロ=ポンティを論じる3章と彼の国にフッサールを積極的に紹介したレヴィナスを論じる4章がとりわけ読み応えがあった。いわゆるポストモダン哲学に関心がある読者は6、7章も楽しく読めるはずで、とくにラカンとフーコーに惹かれる方におすすめ。2020/02/16

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