内容説明
二十世紀哲学の4つの主要動向―現象学、マルクス主義、プラグマティズム、分析哲学―は、互いに接近と疎隔を繰り返す運動のなかにありながらも、一つの同じ問いを共有してきた。それは、カントの批判哲学以後、認識と実践の真理が、歴史のなかでどう捉えられ構築されるのかという問いである。いずれの学派にも通じた現代随一の哲学史家が、カントの航跡を軸に現代哲学への広域的視座を切り開く画期的論考。
目次
第1章 二十世紀の哲学の解釈に向けて
第2章 カントとカント以後の論争
第3章 二十世紀のマルクス主義について
第4章 認識論としてのプラグマティズム
第5章 現象学としての大陸哲学
第6章 アングロ=アメリカの分析哲学
第7章 カントと二十世紀の哲学
著者等紹介
ロックモア,トム[ロックモア,トム][Rockmore,Tom]
1942年生まれ。アメリカの哲学者。デューケイン大学教授。ドイツ観念論、マルクス主義、フランクフルト学派、ハイデガーとナチズムなど広範な領域にわたって研究活動を続ける。フランス市民権を持ち、フランスの哲学事情に詳しい
牧野英二[マキノエイジ]
1948年生。法政大学文学部教授(文学博士)。日本カント協会会長、日本ディルタイ協会会長
齋藤元紀[サイトウモトキ]
1968年生。法政大学文学部兼任講師、国士舘大学文学部非常勤講師
相原博[アイハラヒロシ]
1975年生。法政大学大学院人文科学研究科博士後期課程
平井雅人[ヒライマサト]
1976年生。法政大学大学院人文科学研究科博士後期課程単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。