叢書・ウニベルシタス<br> 受肉―「肉」の哲学

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叢書・ウニベルシタス
受肉―「肉」の哲学

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  • サイズ B6判/ページ数 541p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588008689
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C1310

内容説明

フッサール、ハイデガーの歴史的現象学と神学の彼方に、「受肉」を魂と身体の綜合の上に立つ超越論的真理として捉え直す。ギリシア的思惟に基づく世界や存在の現象学を「生」の現象学に置き換えるアンリ最晩年のキリスト教的転回の書。

目次

序論 受肉の問い
第1部 現象学の逆転(現象学の対象―「現れること」についての問い;現象学の現象学的諸前提の初次的未規定性。「現象学の諸原理」;現象学の諸前提の隠れたる先入見。あらゆる「現れること」を世界の現れることへと破滅的に還元してしまうこと ほか)
第2部 肉の現象学(世界の現れることと内容―「感性的世界」についての問い;感性的世界のラディカルな批判。ガリレイ的還元の射程ならびに諸限界;デカルトの反‐還元 ほか)
第3部 「受肉」の現象学―キリスト教の意味での救済(現象学の逆転と肉についての現象学的分析との終局において獲得された諸成果の約説;「受肉」の現象学における「われ能う」の問い;「われ能う」の錯覚と実在性 ほか)
結論 現象学と神学の彼方に―ヨハネの「元‐知解性」

著者等紹介

アンリ,ミシェル[アンリ,ミシェル][Henry,Michel]
1922年、旧仏領インドシナのハイフォンに生まれる。7歳のときフランスに帰国し、アンリ四世校に通う。1945年、哲学教授資格を取得し、リセで教鞭を取るかたわら国家博士論文を書く。1978年に退官するまで、ポール・ヴァレリー大学(モンペリエ第三大学)哲学教授、小説家としても知られ、ルノド賞受賞作を含む3冊をガリマール書店から出版している。戦時中、強制労働局へ徴発されたが、ドイツ行きを拒んで地下に潜行。この「地下潜行」体験はアンリ哲学に決定的な影響を及ぼし、独自の「生の哲学」形成の契機となる

中敬夫[ナカユキオ]
1955年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程学修退学。フランス政府給費留学生としてフランスへ留学。ボルドー第三大学博士課程を経てパリ第四(ソルボンヌ)大学博士課程修了(博士号取得)。京都大学文学部(哲学)研究員を経て、愛知県立芸術大学美術学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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T.Y.

1
原書にて。アンリ哲学の集大成と言っていい一冊。現れることの根拠として自らの内に留まり続ける情感的で見えない「生」の探求(第1部)と身体論(第2部)はそれぞれ『現出の本質』と『身体の哲学と現象学』で扱われていたが、ついに再論されて一つの著作に。そして第3部では神の生たる大きな生、受肉という宗教的なテーマに。身体論に関しては「客観的身体」の構成に関する議論がかなり進められており、ここでのキルケゴール解釈も興味深い。2013/05/07

amanon

1
ここ二、三年の間に読んだ本の中で恐らく一、二を争うくらい難解な書で、読み終えるのに一ヶ月以上かかってしまったし、恐らくその十分の一も理解したとはいえない。でも、この書にはこれから哲学(特に現象学)に取り組む者にとって様々な問題提起をしている書ではないかと思わされた。これだけ読了するのに難渋したのにもかかわらず、いずれ読み返したいという気にさせられるというのが、何よりもの証左ではないか?2009/10/08

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