内容説明
『赤と黒』『パルムの僧院』にいたる作家の波瀾に満ちた実生活とその繊細な感受性、時代精神を多彩なエピソードをまじえて物語り、豊かな人間像を描き出した古典。図版・年譜。
目次
出自
幼年時代
中央学校
人生を発見するために
栄光を追い求めて
マルセイユ
ナポレオンにつきしたがって
幸福の呼び声
モスクワからザガン、そして…グルノーブル
没落
ミラノ人、アリゴ・ベール
熱烈な歳月
パリの作家
本気で愛される
小説家
フランス領事アンリ・ベール
倦怠
臨時休暇
「おれは虚無と戦った」
著者等紹介
リット,ヴィクトール・デル[リット,ヴィクトールデル][Litto,Victor Del]
1911年イタリア生まれ。スタンダール学者としての世界的権威。ムッソリーニ配下のファシストたちが政権を掌握した1922年の翌年にフランスのグルノーブルに移住し、大戦中はフランスのレジスタンス運動に参加、戦後にフランス国籍を取得。早くからスタンダールに傾倒し、『スタンダールの知的生活』で学位取得。1955からグルノーブル大学教授、その後文学部長を務めた。2004年死去。37年にわたり学会・研究誌『スタンダール・クラブ』を発行して国際的な活動を展開し、研究者に大きな影響をあたえた
鎌田博夫[カマタヒロオ]
1924年東京に生まれる。大阪外国語大学フランス語部・京都大学文学部文学科(フランス文学専攻)卒業。1988年東北大学文学部教授退官、同大学名誉教授。フランス共和国パルム・アカデミック勲章(シュヴァリエおよびオフィシェ)受章
岩本和子[イワモトカズコ]
1959年島根県に生まれる。神戸大学大学院文化学研究科単位取得(文学修士)。神戸大学国際文化学部助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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