内容説明
ハイデガーのヘーゲル批判をさらに批判する中から、大きく「存在」の哲学へと立ち返り、さらには著者独自の「宇宙論」の主張に至る。西洋形而上学の根本的な理解の試み。
目次
第1部 ヘーゲルの形而上学における存在論的経験の問題と解明(自己性の二重の意味、即自存在と対自存在;ヘーゲルの思弁的経験概念;用語の予備的な検討;ヘーゲルの根本概念 ほか)
第2部 ヘーゲルからの離脱/存在論的経験の変化、存在論から宇宙論へ(存在問題、根源的‐闘争としての存在の矛盾;ヘーゲルの存在了解、ヘーゲルの存在概念において語られず‐隠されているもの、世界;天と大地の世界‐闘争とヘーゲルによる「存在の歴史」の構築;ミュートスとロゴス ほか)
著者等紹介
フィンク,オイゲン[フィンク,オイゲン][Fink,Eugen]
1905年、スイスとの国境に近いコンスタンツに生まれる。フライブルク大学に進み、エドムント・フッサールに学び、数年間助手を務める。また1928年にフッサールの後任として着任したハイデガーにも学んだ。1946年教授資格を取得し、1948年からフライブルク大学で哲学と教育学の教授を務める。1975年没
座小田豊[ザコタユタカ]
1949年、福岡県に生まれる。東北大学大学院文学研究科博士課程単位修得退学。弘前大学教養部、東北大学大学院国際文化研究科などを経て、東北大学大学院文学研究科教授。哲学専攻
信太光郎[シダミツオ]
1969年、秋田県に生まれる。東北大学大学院文学研究科博士課程在学中。哲学専攻
池田準[イケダヒトシ]
1978年、東京都に生まれる。東北大学大学院文学研究科博士課程在学中。倫理学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。