内容説明
レヴィナス哲学における人間性の観念=政治的なものをレオ・シュトラウスの政治思想と対決させる試み。倫理と政治の二次元的考察から、人間的なものを思考するレヴィナスの独創的な視点と展開を明らかにし、その思想をわれわれの時代の遺産として位置づける。
目次
第1部 政治的なものを思考する(政治哲学とは何か;アテネとエルサレム;哲学的誘惑;聖書と書物)
第2部 高さについて(倫理と道徳;人間―類、個人、固有名;社会関係;多様性、多元性、人間性)
第3部 尺度について(生と動物性;反ホッブズ;死闘;世界史と「ユダヤ的狂気」)
結論(尺度と徹底;ユートピアと無国籍性)
著者等紹介
レイ,ジャン=フランソワ[レイ,ジャンフランソワ][Rey,Jean‐Francois]
哲学の大学教授資格取得者であり、また政治学博士。フランス北部のノール=パ=ド=カレーの教員養成大学校(IUFM)で哲学を講じている
合田正人[ゴウダマサト]
1957年生まれ。一橋大学社会学部卒業。東京都立大学大学院博士課程中退。明治大学文学部教授
荒金直人[アラカネナオト]
1969年生まれ。ニース大学(フランス)文学部哲学科博士課程修了。慶應義塾大学理工学部専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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